UAゼンセン/パート組合員は過去最高の時給70円アップ要求へ
2023年12月07日 13:04 / 経営
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UAゼンセンは12月7日、「2024労働条件闘争方針案」(執行部案)を発表し、短時間(パートタイム)組合員の平均賃金(自給)について、総額70円の引き上げを要求することを明らかにした。
正社員組合員は、賃金体系維持分に加え4%基準で引き上げ、賃金体系が維持されていない組合は、賃金体系維持分を含め1万4500円、または6%基準で引き上げを求める。
短時間組合員も時給を4%基準で引き上げ、制度昇給分が明確でない場合は制度昇給分を含めた総率として6%基準、総額70円を目安に引き上げを要求する。時給70円アップは2012年UAゼンセン結成以来、過去最高額となる。
同日行われた記者会見で松浦昭彦会長は「物価の上昇を上回る賃上げを今年も求めていく。円安で内需型のUAゼンセン加盟組合にとっていいことばかりではないが、だからこそ組合員の生活を支えていかねばならない」と意気込みを語った。
11月6日「2024政策フォーラム」で検討した素案に基づき、12月6日の中央執行委員会で決めた。2024年1月23日の中央委員会で正式に決定する。
また、持続的な賃上げ引き上げについて、政府、地方自治体、業界団体に組織行動を行う。
昨年に続き、政府要請に向けて署名活動を実施する。地方自治体に対する要請のひな型も作成。11月2日の総合経済対策の物価高対策として追加された重点支援地方交付金を適正に分配し、商業施設といった特別高圧受電者(入居するテナント含む)、物流事業者などに対するエネルギー価格高騰対策を講じるよう求めていく。
UAゼンセンは2023年9月現在2195組合、組合員185万8853人(正社員73万7342人、短時間112万1511人)となっている。
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