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イケア/Z世代の学生が考えるキャラクターマーケティング発表会を実施

2024年02月20日 10:30 / 経営

イケア・ジャパンは3月16日、17日、JR原宿駅前で「IKEA原宿」が出店している複合商業施設「WITH HARAJUKU」3階のイベントスペース「LIFORK HARAJUKU」で、「イケアで体験!色のある暮らし」を開催する。

イベントにさきがけ、2023年10月31日に「IKEA渋谷」で、Z世代の学生が考えるキャラクターマーケティングの発表会を実施。今回、発表会の中から採用された実店舗の楽しさを体験できる「額縁ショッピング」ワークショップなどを含むイベントを実施する。

<発表会の様子>

イケアは、ビジョンである「より快適な毎日を、より多くの方々に」届けるために、あらゆる人々のアイデアやニーズに常に耳を傾けている。今回の発表会は、3回目の実施で、日本で最初のデザイン専門学校、桑沢デザイン研究所・森井ユカゼミナールのキャラクターマーケティングの学生が発表した。

ゼミナール講師は、立体造形家・雑貨コレクターで、「IKEAマニアック」や「IKEAファンブック」の著者でもある森井ユカ氏が務めた。今回は、18名の学生が2カ月ほどかけて、イケアのビジョンや歴史、ユニークさ、また発祥の地であるスウェーデンの文化などについてリサーチし、3つの課題に沿ってキャラクターマーケティングの観点から提案する機会を設けた。

森井ユカ氏のゼミナールにおけるキャラクターマーケティングでは、「キャラクター」には2つの意味があるとされ、ひとつは「マスコット」、もうひとつは企業や個人における「らしさ」と位置付けている。それらに市場価値を与える行為が「キャラクターマーケティング」であり、さまざまな事例を研究し、企業合同課題などを通じて、より豊かな生活のためのデザインや社会とつながるデザインを追求している。

<発表会に参加した学生たち>

今回、「実店舗の楽しさ」「Z世代のニーズを反映した収納」「ヒーローキャラクター」の3つの課題に取り組んだ。まず、「実店舗の楽しさ」では、コロナ禍が明けた今、Z世代を引き込む実店舗体験のアイデアを考案し、全国の店舗で適用できるシンプルだけれどもイケアらしいマーケティングを提案してもらった。

具体的には、スウェーデン文化を日本でも感じられる展示スペースやスウェーデンレストランをより幅広く活用できるシステム、店舗限定で制作できるオリジナルグッズなど実店舗ならではの楽しみを提供できるアイデアに加え、SNSを活用した集客案も併せたものも多くあった。また、企画書だけでなくサンプルも制作し、企画についてより具体的なイメージを伝えてた

<実店舗の楽しさ>

「Z世代のニーズを反映した収納」では、世界中の人々の課題である整理整頓について、Z世代がどのように収納に困っているかを調査し、イケアの既存商品を活用した新しい収納ソリューション、それを活用したマーケティングを考案してもらった。個人の趣味や個性を表現しながら物を長期的にサステナブルに使用することができる収納方法や、イケアで販売されている商品やぬいぐるみを組み合わせた収納グッズ、推しのキャラクターみせる収納など、同じ課題テーマでも多様なアイデアがあった。

<Z世代のニーズを反映した収納>

「ヒーローキャラクター」では、現在、イケアで販売されているサメのぬいぐるみ「BLÅHAJ(ブローハイ)」の人気に追いつき追い越すようなキャラクターを設定し、SNSを含めたマーケティングを提案してもらった。このテーマでは過去にSNSで話題になったザリガニがモチーフのパンやスウェーデンレストランで販売されている食品のキャラクター化やARを駆使したものなど、既存のキャラクターや商品を生かしつつ、意外性やオリジナリティが散りばめられたアイデアがあった。

<ヒーローキャラクターの発表会>

今回の発表会について、ゼミナール講師の森井ユカ氏は、「学生にとって、企業のキャラクター(らしさ)に照らし合わせたマーケティングを考え、プレゼンテーションさせていただくことで社会とつながるのは、この上なく貴重な経験です。特に、まだ見ぬ遠いスウェーデンに心を馳せ、文化を理解したことが社会に出たときにどれだけ大きな支えとなり力になるか、計り知れません」とコメントしている。なお、今回の発表会で提案されたアイデアの一部は、今後イケア・ジャパンで採用する予定だ。

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