しまむら/寝具由来の再生素材を調達、国内製造パートナーに提供

2024年05月23日 10:40 / 経営

yuniは5月23日、自社が開発・提供する再生素材をしまむらへ提供したと発表した。しまむらは、製造過程や実際の再生素材を確認し、yuniの理念に共感したことから、寝具由来の再生素材の提供を受ける。また、しまむらは、国内製造パートナーに再生素材を提供する。第一弾として、しまむらの敷き布団に再生素材を提供し、関西100店舗での販売を開始した。今後、他の商品にも利用を拡大する予定だ。

<yuniの再生素材を調達>

yuniでは「未焼却資源の回収及び再生素材化の研究開発」を行っており、特に綿・ポリエステルわた、ウレタン等の再生技術・再生素材開発に強みがある。今回、yuniが提供する寝具などの引き取りと再生素材化を行うサービス「susteb(サステブ)」の再生素材を、yuniが事業提携を行う田村駒と連携し、しまむらに再生素材を提供した。

sustebは、寝具などの綿・ポリエステル・羽毛・ウレタン製品の引き取りと再生素材化を行うサービス。寝具業界の課題を解決するため、2021年9月、粗大ごみの中で最も多くリサイクル率2%の寝具を焼却処分から救うサービスとしてリリースした。寝具の自治体・法人・家庭からの引き取りと再生素材化・素材開発のほか、「焼却処分場をなくして再生工場を作る」ことを目標に自治体との連携を進めている。

これまで素材の調達から生産、物流、販売といった産業の動脈が主に発展してきたが、ごみ処理コストの増加やリサイクル技術の発展、企業の社会的責任の観点から「通常焼却されるごみをいかに還流させるか」、いわゆる産業の静脈に近年大きな注目が集まっている。

中でも再び素材として使用できるようにする再生素材化技術は、資源に乏しい日本において国内で自給可能な新たな資源を生み出す技術であり、yuniではそのための研究開発を行ってきた。

しまむら商品7部の柳澤一秀部長は、「しまむらでは、持続可能な社会の実現のために、廃棄物の削減や商品調達における環境配慮、CO2排出量の削減など、環境に配慮した事業活動を推進している。その一環で、限りある日本の資源を有効に活用し、国内の寝具生産工場と連携しながら、この再生事業を拡大する」とコメントしている。

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