セブンイレブン 永松社長/「うれしい値で客数回復、25年度はワクワク感ある販促も」
2025年01月10日 11:44 / 経営
セブン‐イレブン・ジャパンの永松文彦社長は2025年度の商品戦略について、「お手頃価格の商品を提供するうれしい値を継続するとともに、おいしさを追求した商品の磨きこみ、ワクワク感のあるプロモーションの三つを強化する」との意向を示した。
1月9日行われたセブン&アイ・ホールディングスの決算会見で明らかにしたもの。
セブン‐イレブン・ジャパンでは、生活者の「セブンイレブンは価格が高い」というイメージを払拭するため、値ごろ感のある商品を提供する「うれしい値」を2024年9月から本格的に導入した。
対象商品は、弁当・おにぎりといったフレッシュフード65アイテム、セブンプレミアム205アイテム。
うれしい値の投入前の8月と投入後の11月を比較すると(前年比)、来店頻度(月・人)は8月-0.16回から11月+0.14回(0.30回増)、購入金額(月・人)は8月-228円から+114円(342円増)となり、月間の客数・売上高が回復基調にある。
特に男女ともに20代の来店頻度がアップし、客数増加に寄与したという。
永松社長は「2025年はうれしい値だけでなく、当社が50年大切にしてきたおいしい、質の高い商品で、また(店舗に)来たい、買いたいと思っていただけるよう基本の商品を磨きこみをすることが、売り上げ・客数増のポイントだと思っている。昨年はうれしい値を始め、ワクワク感のあるプロモーションや商品を抑えたので、今年は復活させたい。感動、驚き、ワクワクがないと人は飽きてしまう。さらに、インバウンド対応も充実させ、売り上げ増につなげたい。立地と顧客の国籍などで品ぞろえを強化するアイテムを決めている」と述べた。
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