イケア・ジャパンは8月23日、都内で2017年度の事業戦略発表会を開催した。
8月1日付で、イケア・ジャパンCEOに就任したヘレン・フォン・ライス氏が、2017年度の重点施策を説明。
「マルチチャンネル・リテーラー施策を踏襲し、2017年8月末までに、日本国内でネット通販を開始する計画だ」と語った。
同社は2016年度の事業戦略で、多様な流通チャネルを持つ「マルチチャンネル・リテーラー」を打ち出しており、これまでの大型店以外の販売チャネルへ挑戦している。
ネット通販は2013年から、ヨーロッパで実験的に導入しており、イギリス、ドイツ、アメリカなどで試験導入を続けている。
当初は2020年までに、日本国内でネット通販の仕組みを導入する予定だったが、日本国内でネット通販への要望が強いことから、計画を前倒しする。
日本国内では、ネット通販に先駆け2016年から、メールショッピングサービスを導入している。
メールショッピングサービスは、各店舗のIKEA FAMILYメンバーを対象にしたサービスで、店舗で販売する全ての商品を、店舗で提供する有料の商品ピックアップ代行サービスを活用して、販売する仕組み。配送は各店舗の配送エリアに限られる。
イケアのウェブサイトで商品を選び、ショッピングリストを作成し、PDFに保存したショッピングリストを専用の申し込みサイトを使って送信し、注文する。
支払い方法はクレジットカードのみで、クーポンは使用できない。また、店舗で実施しているキャンペーンも適用されない。ショッピングリストを送付してから、2日以内に支払いがない場合は、自動的にキャンセルとなる。
メールショッピングサービスはあくまで、個別の店舗に付帯した取り組みで、利用者も各店舗のIKEA FAMILYメンバーに限定されるため、ネット通販の仕組みとは異なる。
現在、IKEA福岡新宮、IKEA Tokyo-Bay、IKEA仙台でサービスを導入しており、順次、日本国内全店にサービスを拡大する予定だ。
全国どこからでも注文ができる本来のネット通販サービスは、全世界で共通のプラットフォームで運営する予定で、2017年8月末までに、配送を含めたシステムを構築する計画だ。
マルチチャンネル・リテーラー施策の一環として、2015年10月に熊本市にオープンした「IKEA Touchpoint 熊本」について、ライスCEOは「熊本地震で一時閉店した影響もあり、テストに時間がかかっている。年内には、今後の展開を発表したい」と語った。
IKEA Touchpointは、店内に展示された商品のほか、IKEAカタログやウェブサイトで見つけた商品を店頭でオーダーし、数日後に商品をピックアップする新しいスタイルのイケアストア。
あらかじめオーダーした商品を店舗で受け取ることができ、将来的にはオンラインでのオーダーも可能になる予定だ。
IKEA福岡新宮にある約9500品目のほぼ全てを「IKEA Touchpoint 熊本」でオーダーすることができ、オーダー日の翌々日以降から店舗で受け取れるほか、後日、自宅に配送することも可能。
プリント版のカタログだけではなく、ウェブサイトや「IKEA Store」アプリなどのデジタルツールを含むさまざまな媒体から商品を閲覧できるほか、店内には1800品目を超える商品を展示。お客は、商品そのものを触って、感じることができる。
■メールショッピングサービス
http://www.ikea.com/jp/ja/store/tokyo_bay/mail_shopping
■IKEA Touchpoint 熊本
http://www.ikea.com/ms/ja_JP/customer-service/ikea-touchpoint/kumamoto.html
関連記事
トピックス 最新記事
一覧最新ニュース
一覧-
- アトレ亀戸/来秋リニューアル、駅前バスロータリー側に増築
- 12月01日
-
- ダスキン/「ナポリの食卓」など運営の外食チェーン買収
- 12月01日
-
- サツドラHD/吉田取締役副社長COOが辞任
- 12月01日
-
- 大手百貨店/11月売上高5社そろって増、高額品の好調継続
- 12月01日
-
- カスミ/「イオンタウン上里店」にオープン
- 12月01日
-
- エディオン/愛知県知多郡「イオンモール東浦」にオープン
- 12月01日
-
- やよい軒/初の医療施設内店舗「東大病院店」オープン
- 12月01日
-
- ニトリHD/タイへ3店舗目を出店
- 12月01日