セブンレストランシステム/食堂のFC店運営「新型ウイルス関連倒産」
2020年03月25日 10:10 / 経営
帝国データバンクによると、セブンレストランシステムは3月20日、事業を停止し、事後処理を弁護士らに一任した。負債は約1億3000万円。
2007年9月に設立で、「大衆食堂半田屋」のフランチャイジーとして、札幌市内で「半田屋西線南七条店」と「半田屋新道丘珠店」の2店舗を運営していた。店舗はセルフ方式を採用し、低価格で量が豊富である点を特色として学生やサラリーマン、ファミリー層などを顧客層としていた。2009年には道外店舗として栃木県那須塩原市や福島県郡山市にも店舗を展開、2010年8月期には年売上高約3億3900万円を計上していた。
その後、2016年には道外の2店を閉鎖していたほか、人手不足から来店客の回転率が悪化した。集客力の低下にも影響していたため、近時は主婦層を中心に店舗スタッフの補充が進められるなど、オペレーション改善による顧客回転率の回復を図り、2019年8月期は年売上高約2億2000万円を計上していたが、経費負担から低採算での運営が続いていた。
こうしたなか、中国で急拡大した新型コロナウイルスの影響から来店客が減少、先行きの見通しが立たず、今回の事態となった。
新型コロナウイルスの影響による倒産は札幌市では初めてで、道内では北海道三富屋(株)(栗山町)、花のれん(網走市)に次いで3社目。
なお、「大衆食堂半田屋」のフランチャイズ本部である半田屋(宮城県仙台市)は、今回の手続きとは関係なく、サッポロファクトリー前店は通常通り営業を行っている。
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