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吉野家×ヤマト運輸/「冷凍牛丼の具」など個食用冷凍食品の出荷キャパ拡大

2022年09月12日 14:00 / 経営

吉野家は9月12日、ヤマト運輸と同社の直販・卸向け外販事業における流通スキーム再構築に向けた合意書を締結したと発表した。

<新たな外販流通スキーム>
新たな外販流通スキーム

「冷凍牛丼の具」をはじめとする吉野家の個食用冷凍食品の保管から発送までを、ヤマト運輸の3温度帯物流ネットワーク上に一元化することでオペレーションを効率化。出荷キャパシティーを拡大するとともに、サプライチェーン全体における温室効果ガス排出量削減を目指す。

吉野家公式通販を含む直販サイト全5店舗では、8月17日から同スキームにて運用を開始しており、卸向けについては2023年2月から運用開始予定だ。

同社は、1993年から「冷凍牛丼の具」を発売し、卸向けに外販事業を開始した。また、2013年から初の直販サイトとなる吉野家公式通販ショップを開設し、主力商品である「冷凍牛丼の具」、特定健康保健用食品「トク牛」など全79品を販売している。

新型コロナウイルスの感染拡大やライフスタイルの変化によって、中食需要はさらに高まっており、2021年度における吉野家の外販事業売り上げは2018年度比の2倍になった。

従来、吉野家は直販・卸部門ごとに委託業者を選定し、物流管理を行ってきたが、70種類以上にのぼる複数温度帯の商品管理やセット組など、増加するニーズに迅速に対応するため、流通スキームの効率化が大きな課題だったという。

今回、吉野家とヤマト運輸は、高まる中食需要に対応し、個食用冷凍食品の出荷キャパシティーをさらに拡大するため、外販事業における流通スキームを見直した。

ターミナル一体型3温度帯物流施設に商品の保管から発送まで一元化することで、多様なセット組や賞味期限コントロールなど、複雑な出荷作業にかける時間を確保する。さらには作業オペレーションを効率化させることで、出荷キャパシティーを拡大する。

従来の倉庫と物流ターミナル間の輸送で発生していた温室効果ガス排出量を削減するとともに、従来行っていたオーダー前の事前ピッキングやセット組が不要となり、余剰分の食品・資材のロスを削減できる。

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