カジュアル衣料/10月既存店ユニクロ7.5%減、ライトオン25.8%減
2024年11月22日 13:25 / 月次
カジュアル衣料5社の10月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ7.5%減、しまむら3.7%減、アダストリア6.3%減、ハニーズ7.8%減、ライトオン25.8%減となった。各社とも、気温が高く推移したため、冬物の販売に苦戦した。
<10月実績>
社名 | 既存店売上高前年同月比 | 全店売上高前年同月比 |
ユニクロ | 7.5%減 | 5.9%減 |
しまむら | 3.7%減 | 3.6%減 |
アダストリア | 6.3%減 | 4.0%減 |
ハニーズ | 7.8%減 | 6.4%減 |
ライトオン | 25.8%減 | 30.7%減 |
■国内ユニクロ事業(2024年8月期:売上高9322億円)
既存店(739店)+Eコマースの売上高は7.5%減、客数6.9%減、客単価0.7%減
直営店(791店)+Eコマースの売上高は5.9%減、客数5.3%減、客単価0.5%減
出退店は、出店3店、退店3店だった。
気温が高く推移し、冬物商品の販売に苦戦したことで、既存店売上高は減収となった。
■しまむら事業(2024年2月期:売上高6350億円)
既存店売上は3.7%減
全店売上3.6%減、客数2.7%減、客単価1.0%減
出店0、退店1で、月末店舗数1416店
残暑により冬物のアウター衣料や実用品の販売動向が低調で、昨年売上を下回った。一方、共同開発ブランド「SEASON REASON」の婦人アウター衣料や、通季の肌着やスニーカー、パンプスは売上を伸ばした。また、新規で展開しているPB「CLOSSHI」の「ヘビロテ」では子供のアウター衣料や婦人の肌着、「眠眠ラボ」ではパジャマや靴下が好調だった。
■アダストリア(2024年2月期:売上高2755億円)
既存店売上高6.3%減、客数6.9%減、客単価0.7%増
全店売上高4.0%減、客数3.2%減、客単価0.8%減
出店4、退店0、月末店舗数1291店
異例の暑さが続き、秋冬物衣料の販売が伸びなかった。また、月内の会員向け20%ポイント還元キャンペーン日数が前年より少なかった。一方、気温に左右されない生活雑貨は堅調に推移した。
■ハニーズ(2024年5月期:売上高565億円)
既存店売上高7.8%減、客数10.2%減、客単価2.6%増
全店売上高6.4%減、客数8.6%減、客単価2.7%増
出店4、退店1、月末店舗数881店
月を通して気温の高い日が多く、特に西日本が影響を受けたことで秋物の立ち上がりが遅れ、既存店売上は前年割れとなった。商品としては、ブラウス、パンツが売れ筋だった。
■ライトオン(2024年8月期:売上高388億円)
既存店売上高25.8%減、客数33.5%減、客単価11.6%増
全店売上高30.7%減、客数38.2%減、客単価12.0%増
出店0、退店1、月末店舗数338店
薄手の羽織物や長袖Tシャツなどは堅調だったものの、スウェットやニットが低調に推移した。
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