日本フードサービス協会/11月の外食売上10.5%増、宴会需要がやや回復

2024年12月25日 14:55 / 月次

日本フードサービス協会が発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の11月度売り上げ状況は、前年同月比10.5%増となった。客数は6.2%増、客単価4.0%増だった。

11月度 売上高前年同月比
全体 10.5%増
ファストフード 11.2%増
ファミリーレストラン 10.7%増
パブ・居酒屋 6.9%増
ディナーレストラン 6.3%増
喫茶 8.3%増

11月は、ファストフード、ファミリーレストランを中心にキャンペーンが好調。インバウンド客の需要も伸びている。

ようやく気温が下がったことで鍋など温かいメニューの注文も増えた。飲酒業態は休前日の多い曜日周りがプラスとなったほか、宴会需要が好調で、大きめの宴会の件数も緩やかに回復しているという。

ファストフード業態は、売り上げが11.2%増となった。「洋風」はリニューアル商品の好評や、11月29日の「いい肉の日」、月末のブラックフライデーのクーポンが好調で、10.8%増。「和風」は季節の定番メニューや高単価好調で客単価上昇、売り上げは12.6%増となった。

「麺類」は気温が低下し温かい季節メニューが好評だったことや、アルコール類も好調で、18.3%増。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、価格改定などの客単価上昇もあり、4.1%増。「その他」は「カレー」でSNS映えを意識した高単価商品が好評、「アイスクリーム」ではキャラクターとのコラボキャンペーンにより10.2%増だった。

ファミリーレストラン業態は、売り上げが10.7%増となっている。

「洋風」は、高単価のコースメニューの導入で客単価上昇したところがある一方、価格を抑えた業態も引き続き好調で、11.2%増。「和風」は、鍋料理など温かいものが売れ始め、宴会需要も増え、売り上げは12.0%増。「中華」は海鮮フェアが好調だったところや、継続した各種キャンペーンの好調などで、売り上げ11.0%増。「焼き肉」は、消費者が価格に敏感な傾向を反映してか、割引セールが好評なところもあり、売り上げ6.5%増となった。

パブ・居酒屋業態は売り上げ6.9%増。忘年会シーズンに向けて月後半を中心に宴会需要が好調、件数も増えた。徐々に宴会の規模も大きくなってきているほか、インバウンド需要が好調なところや、休前日の多い曜日周りもプラスに働いた。

ディナーレストラン業態は、売り上げ6.3%増。堅調なインバウンド需要をはじめ、コロナ禍前には及ばないものの、夜間の宴会需要も少しずつ回復している。

喫茶業態は、売り上げ8.3%増。これまでの断続的な価格改定も消費者に受け入れられている。客数、客単価とも上がり、またアルコール類を提供するところは予約が好調なところもあるという。

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