USEN/テナントの出店希望者と不動産をつなぐマッチングサービス提供開始
2024年12月25日 16:25 / IT・システム
USEN&U-NEXT GROUPのUSEN TRUSTは12月24日、店舗やオフィスのテナント物件を探す出店希望者と不動産業者をつなぐテナントマッチングサービス「テナリード」の提供を開始した。
「テナリード」は、全国の不動産業者から出店希望者に対して、おすすめのテナント物件情報のオファーが届く「物件オファー型」のサービスとなる。空き物件だけではなく、今後退去予定が決まっているような非公開物件も取引できるのが特長。6月以降、先行して不動産業者の加盟店登録を募り、サービス開始までに3000社を超える不動産業者が登録している。
サービスの流れとして、まずテナント物件を探す出店希望者が、プロフィール情報や物件希望条件を登録する。
次に、出店希望者が登録した物件希望条件と不動産業者の物件情報が合致した場合に「テナリード」が不動産業者にレコメンド情報を送信する。
その後、不動産業者が出店希望者に物件情報を直接オファーすることでチャットルームが開設され、出店希望者と不動産業者のやり取りが可能になるという。
出店希望者側のメリットとしては、効率的な物件探しが可能。自ら物件を検索する必要がないため、物件探しに従来かかっていた時間を短縮、効率化する。非公開物件などの秘匿性の高い物件のオファーを受け取ることも可能。利用料は無料で、物件成約すると最大20万円の出店お祝い金が進呈される。
一方、不動産業者側のメリットとしては、面倒なメンテナンスが不要。不動産業者からのオファー時にのみ物件情報が出店希望者に公開されるため、掲載物件の公開可否など日々のメンテナンス(更新)作業がいらない。成果課金制のため、物件が成約するまで無料で利用できる。1物件につき1業者担当制のため、同一物件を複数の不動産業者が取り扱うことなく、円滑にリーシングを進められる。
昨今、不動産業界では物件情報サイトが広く普及しているものの、不動産業者が自社ネットワークを通じて、物件情報サイトに掲載する前に物件取引を行うケースも多く存在しており、すべての出店希望者が平等に物件情報を得ることができない状況が続いていた。
一方、不動産業者も、物件情報サイトに掲載している物件情報を定期的に管理・更新する必要があり、業務負担が生じている。そのため、限られたリソースで効率よく出店希望者との接点を持ち、成約に至るまで迅速に対応する必要があった。
そこで今回、新規開業店舗の出店支援に加え、不動産業者との関係値をより一層深めることを目的に、出店希望者と不動産業者、双方の課題を解決するサービスとして「テナリード」の提供に至った。出店希望者と不動産業者それぞれの利便性向上を実現し、両者の新たなつながりの場としてマッチング機会の創出を目指す。
■テナリード
出店希望者向け:https://tenalead.jp/
不動産業者向け:https://realty.tenalead.jp/
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