いなげや/ブルーミングブルーミー あきるのプレイス店オープン、年商目標24.8億円

2025年04月24日 17:00 / 店舗レポート

いなげやは4月24日、東京都あきる野市に「ブルーミングブルーミー あきるのプレイス店」をオープンした。

<店舗外観>
いなげや

JR五日市線「秋川駅」北口より徒歩4分に位置する商業施設「あきるのプレイス」1階の居抜き物件に出店。この区画では、1月まで東急ストアが営業していた。店舗周辺は交通の便が良く、車中心の生活エリアで、広域商圏から顧客を獲得できる立地となる。同店の西側で「あきる野北伊奈店」、南側で「あきる野雨間店」、北側で「あきる野新草花店」が営業しており、ドミナントを形成した。

コンセプトは「『鮮度・品質・サービス』でお客様の暮らしぶりに合った快適なお買物空間をご提供するお店」。2028m2の売場内に1万2538アイテムが並ぶ。幅広いニーズに応えるため、通常のいなげやでも取り扱う幅広い品目に加え、アッパー寄りの商品も充実させた。日商680万円、年商24億8000万円を目指す。

<本杉社長>
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新店について、本杉吉員社長は「ブルーミングブルーミーとしては現存7店舗目※で、SCや駅ビル内などビルイン店舗での出店が基本。少し上質な価値を求める人向けに作っている。いなげやと基本の商品は変わらない。アッパーな店を作るのではなく、品ぞろえの幅としてアッパー品を差し込む。今回は東急さんが出店していた場所に出店した。上質で良い物を求めるお客様の期待を下回るわけにはいかない。

ディスカウント業態が(SMの)トレンドである一方で、どこの会社様も商品の二極化が進み、アッパーな商品を求めるお客様も一定層いらっしゃる。普段そこそこの物を買うお客様もハレの日には良い物を買う。上質な商品をしっかりそろえておくことがこの店には求められる。ハレの日に来た時に、そういう商品があると認知してもらえるよう品ぞろえしていく」と説明した。

※1号店「港北店」、「グランエミオ大泉学園店」は閉店済み

<売場の様子>
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生鮮部門のうち鮮魚・精肉は、元から入居している専門店(魚力/肉処 壱丁田)2店舗が隣接しているため、今回いなげやでは取り扱わない。ソーセージやハムといった加工肉、寿司、総菜などはもちろん用意している。

専門店は、以前からこの地域で顧客の支持を集めてきたテナントで、オーナー側からも既存2店舗を残すことが出店条件として提示されたという。「全体のカテゴリを見た時に、専門店とのバランスが釣り合う品ぞろえを心掛けた」と本杉社長は語る。生鮮3部門のうち鮮魚・精肉が既に充実している分、いなげやでは青果の品質に注力した。

<こだわりの青果が並ぶ>
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青果部門は「店の顔」として、鮮度にこだわった野菜や旬のフルーツを日替わりのお値打ち価格で提供。ブーケ型レタスや産直野菜、有機野菜の販売を強化したほか、糖度・熟度・産地(生産者)・品種の切り口でこだわったフルーツを充実させている。

<沖縄県産ピーチパイン>
いなげや

ほかのスーパーではあまり見かけない変わった物・おしゃれな物を取り扱うのがブルーミングブルーミーの特徴の一つ。沖縄生まれのピーチパインなどの南国フルーツも並ぶ。

<店内鉄板手作り!玉子焼き>
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総菜売場には、厚焼き玉子を中心とした「鉄板メニュー」コーナーを展開する。「大阪王将」コーナーも常設し、名店の味を毎日提供。健康志向にも応え、美容健康面にも注目されている「糀」を使用した商品も取り扱う。

<ワンハンド弁当「オシ弁」>
いなげや

人気の「偉大なおむすび」コーナーでは、いなげや最大級の品ぞろえで「ワンハンドで食べられるお弁当」をコンセプトにした「オシ弁」も導入した。

このほか、店内の専用窯で焼き上げた「石釜ピッツァ」も販売する。

<冷食コーナー>
いなげや

冷凍食品コーナーでは、さまざまなニーズに応える商品をコーナー展開。全国のさまざまなアイスを集めた「ご当地ゾーン」や、昔懐かしのアイスを集めた「レトロコーナー」、「冷凍フルーツ」「冷凍野菜」など豊富なジャンルを取りそろえた。

簡便需要に応える「パスタ」や「ワンプレート」食品も充実している。

<レンジアップ商品も強化>
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一般食品では、「タイパ」への対応としてレンジアップ商品の品ぞろえを強化した。一般食品ではそのほか、エスニック・韓国・メキシカンのカテゴリーをコーナー化。コーヒー豆の品ぞろえも拡大しており、スターバックスコーヒーの商品も用意した。

プライベートブランドでは、いなげやオリジナルの「食卓応援」シリーズに加え、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの「eatime」や、イオンの「トップバリュ」シリーズも販売。低価格商品は、トップバリュベストプライスで対応する(低価格PBのベストプライス起用はU.S.M.Hの方針でもある)。

<檜原村のこんにゃく製品>
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このほか各部門では、地元の食品メーカーの商品も取り扱う。日配品の中には、あきる野市の西側に位置する西多摩郡檜原村で製造されたこんにゃくなども導入した。

<地元産ワイン>
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酒部門は1601アイテムを導入。ワインの品ぞろえも豊富で、あきる野産ぶどうを100%使用した商品も並ぶ。

輸入ワインの中には、ハレの日需要を取り込むための商品も用意した。超高額帯では、税込6万円越えの「ドン ペリニヨン」がワインセラー内に鎮座する。

また、あきるのプレイス店では買物支援にも取り組む。5月中旬頃、購入した商品を当日中に3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)で自宅に届ける「まごころお届けサービス」を導入する予定だ。

<施設外観>
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■ブルーミングブルーミー あきるのプレイス店
開店日:2025年4月24日
営業時間:9時~21時
所在地:東京都あきる野市秋川1-17-1 あきるのプレイス1階
TEL:042-558-8010
売場面積:2028m2(613.5坪)※催事スペース含む
従業員数:74.8名(社員:15.1名、パートナー社員:59.7名※166時間/月換算)
年商目標:24億8000万円
駐車場:642台(商業施設共用)

取材・執筆 古川勝平

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