イトーヨーカドー/低価格PB「セブン・ザ・プライス」商品3割拡充、売上目標20%増
2026年03月31日 14:56 / 商品
イトーヨーカ堂は3月31日、低価格帯プライベートブランド(PB)「セブン・ザ・プライス」の商品ラインアップについて、2026年度は前年度から約3割増となる約400アイテムに拡充すると発表した。
2021年7月の導入以降、「セブン・ザ・プライス」の売上は好調に推移。2024年度は前年度比で約2倍、2025年度は約1.5倍と継続して伸長した。2026年度は前年度比20%増の成長を目指す。
「セブン・ザ・プライス」は松竹梅の「梅」にあたる低価格帯の商品。一方の「竹」にあたるPB「セブンプレミアム」や「松」の高価格帯PB「セブンプレミアムゴールド」についても前年度を上回る水準で推移。イトーヨーカドー既存店の客数・客単価・売上のいずれも前年度を上回っている。
「セブン・ザ・プライス」が生活者から支持される背景として、イトーヨーカ堂フード&ドラッグ事業部長の土居仁氏は「ユニット売価で見た安さ」を挙げる。1袋の単価は高くても「1個・100g・1食」あたりのお得感で選ばれていると分析。
「今までのイトーヨーカドーではあまりやってこなかった手法だが、ユニット売価で商品を比べてみて、2個や3個買っていただいていた商品を1つにまとめて買えば、割安感やお買得感を感じていただけるのではないか。こうした仮説を持って商品を開発している」
例えば2025年度の売れ筋上位の「ロースハム切落し」は、226gで税込321円。これは100gで見ると142円となり、他社商品の半額程度になるという。こうした点が評価され、「セブン・ザ・プライスを買っていただいたお客様は、通常のお客様よりも買上点数が2点程度多くなっている」(土居氏)という。
2026年度に投入する商品でも「マヨネーズ」を1kg・624円で販売する。ボトルキャップはメーカーの既存品を使用して資材コスト低減したほか、容量を増やして生産の効率化を図り、製造コストを削減した。
「スーパーマーケットでは500g前後のマヨネーズが中心で、なかなか1kgの商品は扱っていなかった。今回『セブン・ザ・プライス』だからこそ、内容量をしっかり入れてユニット単価を下げてお客様にお届けしていく」(同)
長引く物価高騰を背景に、生活者の価格に対する関心が高まっている。こうした状況を受け、前年度に続きパッケージの効率化や物流体制の集約、シンプルな商品づくりなどによって価格を抑え「セブン・ザ・プライス」の商品開発を強化していく。
中でも「物価高で節約志向が続く中、使用頻度の高いアイテムを中心に拡充している」と土居氏。そうした方針のもと、前年度の310アイテムから90アイテム多い400アイテムをラインアップする。
2026年度の開始となる3月以降、さっそく「マヨネーズ」や「焼きのり」「インスタントコーヒー」「チキンナゲット」「しじみわかめスープ」など日常の食卓でよく使われるカテゴリーを中心に15アイテムを順次販売していく。
取材・執筆 比木暁
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