国分/久世の中国グループ会社2社の株式取得

2024年05月31日 16:29 / 海外

国分グループ本社は5月31日、久世の中国グループ会社「上海日生食品物流有限公司」「久華世(成都)商貿有限公司」の株式を一部取得し、2社をグループ会社化すると発表した。

国分久世

中国の外食市場は、アフターコロナの回復期にある。アジアの日本食レストランの半数以上、約6万店が中国に存在し、今後も増加が予想される。

このような状況下、国分と久世は協力して中国事業を拡大していく方針で一致したという。

国分は中国グループ会社である上海峰二食品有限公司(以下:上海峰二)を中心に、上海市、蘇州市において日本食業務用食材卸売事業を推進している。

久世は、上海日生および久華世成都を通じ、上海市、杭州市、成都市、重慶市、武漢市を中心に、広く日本料理食材を取り扱う業務用食材卸として、多くの日本食レストランとの取引がある。

両社は、中国事業のさらなる成長を図るため、国分の資本力や商品力と久世の培ったノウハウを融合することに合意した。国分は久世より上海日生と久華世成都の持ち分の各80%を取得し、両社をグループ会社化。既存の事業と合わせて、中国の主要都市における日本食を中心とした業務用食材卸売事業の基盤と販売網を強化する。

久世は引き続き、上海日生と久華世成都の持ち分の20%を継続保有して、外食企業を中心とした取引先に対して一層のサービスレベルの向上に協力する計画だ。

今後、2社で力を合わせ、上海エリアの流通基盤を拡充する。上海峰二、上海日生の商品ラインアップを合わせると約4000skuとなる。日本料理食材を一括で購入できるプラットホームや上海市内を張り巡らす物流網を提供し、上海に進出する日系外食企業や現地飲食店をワンストップでサポートする。

また、上海、杭州、成都、重慶、武漢に進出している上海日生および久華世成都をグループ化することで、業務用日本料理食材のサプライチェーンのさらなるエリア拡大を図る。

さらに、現在取り扱う一般加工食品に加え、酒類および鮮魚を中心とした生鮮に拡大する。中国産の清酒、ビール、水産物に加え、日本産和酒、海外生鮮品の輸入販売を強化するという。

そのほか、上海日生、久華世成都、および国分グループのノウハウ、調達力を生かし、品質・コスト競争力の高い業務用オリジナル商品の開発も計画。中国国内のみならず、日本、アセアン、欧米諸国への輸出も視野に入れて販売したい考え。

■上海日生食品物流有限公司
会社名:上海日生食品物流有限公司
本社所在地:中国上海市普陀区曹楊路362弄15号1104室
代表者:董事長 吉田弘之
事業内容:食品・酒類卸売業(業務用)
資本金:141.7万米ドル
設立:1997年8月

■久華世(成都)商貿有限公司
本社所在地:中国四川省成都市武候区盛隆街9号中日会館1E室
代表者:董事長 吉田弘之
事業内容:食品・酒類卸売業(業務用)
資本金:7812万5000元
設立:2012年5月

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