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ファーストリテイリング/9~11月は売上高1.6%増、営業利益16.7%増

2017年01月12日 19:30 / 決算

ファーストリテイリングが1月12日に発表した2017年8月期第1四半期決算は、売上高5288億4700万円(前年同期比1.6%増)、営業利益885億9100万円(16.7%増)、税引前四半期利益1042億400万円(34.2%増)、当期利益696億9500万円となった。

国内ユニクロ事業の売上高は2388億円(3.4%増)、営業利益は456億円(1.8%増)と増収増益となった。Eコマース販売を含む既存店売上高は2.5%増だった。11月期末の国内ユニクロの直営店舗数は800店(フランチャイズ店41店除く)と6店減少した。

9月、10月は気温が例年より高く推移したため、秋冬商品への需要が弱く、既存店売上高は減収となりった。しかし、気温が低下した11月の既存店売上高は、「ユニクロ感謝祭」の好調な販売、カシミヤセーター、ヒートテック、アウター類といったコア商品の好調な販売により、増収に転じた。

「毎日お買い求めやすい価格」戦略を継続したことで、客数は前年同期比でプラスと回復傾向となった。値引き率をコントロールしたことで、売上総利益率は0.3ポイント改善した。

一方で、売上販管費比率は0.2ポイント上昇した。前期から進めている経費削減対策を継続し、広告宣伝費、委託費、出張旅費などの経費を大幅に削減したものの、物流改革に伴う一時的な物流コストが増加した。

海外ユニクロ事業の売上収益は1965億円(0.2%減)、営業利益は301億円(44.6%増)となった。連結決算に反映された為替レートが円高となったため、業績の押し下げ要因が平均約16%あったため減収となった。現地通貨ベースでは、すべてのエリアにおいて増収を達成した。

収益面では売上総利益率の改善や、経費削減による売上販管費比率の改善により、営業利益率は4.7ポイント改善した。

特に、増益寄与が大きかったエリアは、グレーターチャイナ、東南アジア・オセアニア。米国事業も売上総利益率が改善したことで、赤字幅が縮小した。

2016年9月にカナダへ初出店した2店は、計画を上回る売上を達成し、好調なスタートとなった。海外ユニクロ事業の11月末の店舗数は、145店純増し、1009店と2001年秋に海外1号店を出店してから16年目で1000店に達した。

通期は、売上高1兆8500億円、営業利益1750億円、税引前利益1750億円、当期利益1000億円の見通し。

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