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Olympic/3~11月、ディスカウント不振で減収減益

2019年01月15日 08:40 / 決算

Olympicグループが1月10日発表した2019年2月期第3四半期の連結決算は、売上高776億5000万円(前年同期比2.8%減)、営業利益3億8500万円(6.3%減)、経常利益3億1600万円(1.3%減)、純利益2億1300万円(2.6%増)となった。

「フード」「ディスカウント」「専門店」の3つの業態を柱として、臨機応変な事業を展開。

自転車専門会社のサイクルオリンピック(店舗ブランド「サイクルオリンピック」)では、自社開発商品の「電池のいらないアシスト自転車」を実現する画期的なギア「FREE POWER」が、発売以来好評を得ている。

また、この「FREE POWER」のコンセプトショップとして「フリーパワーショップ国分寺」(東京都国分寺市)を2018年8月に、「フリーパワーショップ国立」(東京都国立市)及び「フリーパワーショップ三鷹」(東京都三鷹市)を11月に開店した。

ペット専門会社のユアペティア(店舗ブランド「Your Petia」)では、グループの総合動物病院「動物総合医療センター」との連携を強化。

自社開発の犬用ペットフード「パルトシュシュ」ブランドに、新たに猫用のラインナップを加えたほか、手頃な缶詰フード「THE CAT」の販売も始めた。

9月には「Your Petia 綱島樽町店」(神奈川県横浜市)を開店し、11月には「オリンピックおりーぶ志村坂下店」(東京都板橋区)に併設する形で「志村坂下動物総合医療センター」を開院した。

DIY・ガーデニング専門会社のおうちDEPO(店舗ブランド「おうちDEPO」)では、「プロ・職人さんにとって便利でお得な店、プロ・職人さんの求める品揃えを追求し続けるお店」を合言葉に、品揃え、価格、品質、サービスに徹底的にこだわった。

靴専門会社のシューズフォレスト(店舗ブランド「Shoes Forest」)では、「家族全員でご来店いただける店」をコンセプトに、幅広い品揃えと、買物しやすい雰囲気のお店づくりを目指した。

食品部門は、さらにおいしく、安全な惣菜やお弁当を開発・生産するために新設した食品工場の活用を強化し、店内加工食品の製造プロセスの見直し、店舗における要員シフトの最適化をさらに進めた。

さらに、4月には「オリンピックおりーぶ志村坂下店」、11月には「オリンピック国立店」において、食品コーナーを中心とした大規模改装を実施し、開放的なフードコート「PICCOLY」、自家焙煎コーヒーを提供するコーヒーショップ「GRAIN COFFEE ROASTER」、ソムリエ資格保有者が常駐し多品種のワインを取り扱う専門店「Olympic CELLAR」を配した店舗フォーマットへ転換した。

スーパーマーケットカズンも、9月よりオリンピックの食品部門と仕入体制を統合したことにより、商品政策を共有するとともに、物流においても効率改善を進めた。

ディスカウントストア部門は、店舗の立地に即して売場面積の最適化を進めてゆくことで、在庫の削減をはじめとする店舗経営効率の向上を目指すとともに、人材配置の総合的な見直しを進め、店舗における販売力の強化を図っている。

しかし、ディスカウント部門、アバンセによるスーパーマーケット事業の回復が遅れていることもあり、減収減益を計上した。

2019年2月期通期の連結決算は売上高1080億円(前期比1.1%増)、営業利益7億円(約2.8倍)、経常利益6億円(約5倍)、純利益3億5000万円を予想している。

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