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三井食品/3月期は売上高0.4%増の8199億円、経常利益率0.45%

2019年06月25日 14:25 / 決算

三井食品が6月25日に発表した2019年3月期(連結)決算は、売上高8199億円(前年同期比0.4%増)、経常利益36億8000万円(7.8%増)、経常利益率0.45%(0.03%増)となった。売上高は過去最高を更新した。

<萩原社長>
萩原社長

萩原伸一社長は、「経常利益率0.5%という目標を掲げてきたが、物流費が高騰しているほか、人件費の上昇もあり、目標が達成できなかった。2020年3月期は、コンビニの出店抑制やドラッグストアの再編など、不透明な要因が多いため、経常利益率は0.44%とマイナスの予算を組んだ」と述べた。

2020年3月期(連結)の売上高は8439億円(2.9%増)、経常利益37億円(0.5)%増、経常利益率0.44%(0.01%減)の見通し。

2019年3月期の売上総利益は775億円(0.7%増)、販売管理費は743億円(0.1%増)、営業利益32億円(28.1%増)、営業外利益5億円だった。

物流費は4億円増加したが、物流センターの統廃合を進めた集約効果が3億円程度あり、販売管理費の伸びを1億円に抑えた。

カテゴリー別売上高は、加工食品2863億円(1.1%増)、酒類2206億円(2.8%減)、飲料1444億円(7.7%増)、惣菜・日配・生鮮・冷凍等1142億円(1.2%増)、ペットフード337億円(5.2%減)、菓子55億円(5.5%減)、その他152億円(15.2%減)となった。

細分類の部門別売上高の伸び率は、惣菜1%増、日配6%増、生鮮7%減、冷凍食品1%減。酒類別の伸び率は、ビール類8%減、清酒3%減、焼酎1%減、ワイン8%減、ウイスキー類0.6%増、スピリッツ・リキュール10%増だった。

飲料は昨年の猛暑の影響もあり、売上を伸ばした。一方で、ペットフードは不採算取引の見直しを進め、売上が減少した。酒類は、関東地区で、卸の系列化による取引終了で減少した。

業態別売上高は、GMS・SM・CVS4429億円(1.7%増)、DS・Drg等1877億円(0.5%減)、卸・外食産業1767億円(2.7%減)、その他126億円(16.4%増)だった。

ドラッグストアで、ペットフードの取引の見直しを行い売上が減少した。卸・外食は、酒類と同様に、卸の系列化による取引終了で減少した。

エリア別売上高は、北海道239億円(2.5%減)、東北520億円(0.9%増)、関東3556億円(1.9%減)、中部832億円(2.3%減)、関西1295億円(7.6%増)、中四国936億円(2.4%増)、九州・沖縄822億円(1.7%増)となった。

萩原社長は、「卸の基本の徹底、単なる卸からの脱却をテーマにさまざまな取り組みを行っている。輸出入で自らタッチしてメーカーや産地から開拓する商品を増やしていきたい。取引先は人手不足もありAI・ITへの興味が高まっており、4月から流通AI推進室も設けた。新しいことへの挑戦も続けていきたい」と語った。

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