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マックスバリュ中部/3~5月、子会社経費増で営業利益3.6%減

2019年07月05日 15:30 / 決算

マックスバリュ中部が7月5日に発表した2020年2月期第1四半期決算によると、営業収益445億6500万円(前年同期比1.6%増)、営業利益4億4600万円(3.6%減)、経常利益4億4200万円(14.3%減)、親会社に帰属する当期利益2500万円(92.8%減)となった。

<マックスバリュ中部のホームページ>
マックスバリュ中部

国内スーパーマーケット事業は、営業収益は2期ぶりの増収、売上総利益率は前年同期比0.1ポイント改善。営業総利益の伸びが販売費及び一般管理費の伸びを上回ったため、営業利益も2期ぶりの増益となった。

全体では、連結子会社の経費の増加を国内スーパーマーケット事業の改善でカバーできず、利益面は減益となっている。

国内スーパーマーケット事業は、新規出店、既存店の改装を通して「ファン・トゥ・ショップ」モデルと「生鮮強化型」モデルの確立に向けて取り組んでいる。

「ファン・トゥ・ショップ」モデルは、買物の楽しさを提供するために、各売場での試食販売や情報発信、水産売場ではスピーカーを活用した活気あふれる演出など、購買意欲を高める売場作りを行うもので、今年度新規出店した「マックスバリュ森孝東店」などで展開している。

「生鮮強化型」モデルは、昨年度改装した「マックスバリュ学園前店」(三重県松阪市)にて、実験と検証を重ね、競争店を圧倒する生鮮食品の低価格販売や単身世帯から業務用まで対応した品揃えで、客数・客単価が増加した。

また、簡便・即食需要、健康志向型商品の品揃えを拡大。競争店との差別化を図る商品開発では、ごはん4種とおかずパック4種から選べる「マイチョイス弁当」、管理栄養士監修の1日の3分の1の野菜が摂れる「おかずセット」など、栄養バランスのとれた商品を開発した。

レジ業務の効率化、レジ待ち時間を改善するために、支払いセルフレジを3店舗で導入している。

新規出店として、4月に「マックスバリュ森孝東店」(名古屋市守山区)を開設するとともに、不採算店舗を4店舗閉鎖既存店の改装は、3月に「マックスバリュ上野小田店」(三重県伊賀市)、5月に「マックスバリュ亀山みずほ台店」(三重県亀山市)の2店舗で実施した。

また、子会社の中国事業は、2店舗を新規出店したことにともない増収となったが、営業総利益の伸びよりも販売費及び一般管理費の伸びが上回ったため、営業利益は減益だった。

惣菜製造会社のデリカ食品は、新規商品の開発やベーシック商品のリニューアルに取り組み増収となったが、人手不足に伴う人件費の増加や水道光熱費の増加により、営業利益は減益を計上した。

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