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イズミ/客数減で3~11月営業収益9.7%減

2021年01月07日 11:50 / 決算

イズミが1月7日に発表した2021年2月期第3四半期決算によると、営業収益4966億6300万円(前年同期比9.7%減)、営業利益250億4500万円(18.3%増)、経常利益253億2900万円(19.6%増)、親会社に帰属する当期利益161億8500万円(18.2%増)となった。

2020年春の新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の発令を受け専門店の休業を実施したこと、その後の来店客数の減少により、営業収益は前年同期比9.7%減となった。

広域集客を図ってきた大型ショッピングセンター業態「ゆめタウン」では、外出を控える動きが強まったことで来店客数に影響。緊急事態宣言の発令を受けた店舗営業の一部休業により、広域からの集客が一層減少し、大幅な売上減少を余儀なくされた。

また、スーパーマーケット業態「ゆめマート」などでは、秋口以降もイエナカ需要により、生鮮食品や惣菜は好調に推移し、低調な衣料品の中でも実用衣料品には動きが見られた。おせちなど年末商材の店頭予約が苦戦した一方、オンライン予約を強化することで補った。厳しい状況が続く飲食テナントについても、飛沫防止のアクリル板設置など感染症予防対策を強化したことで、徐々に回復の兆しが見られたという。

しかし、全体としては、感染再拡大により大型ショッピングセンターへの不要不急の来店を控える動きは継続しており、販売面では苦戦。第3四半期における既存店売上高は、前年同期比で11.4%減となっている。

販売費及び一般管理費については、主に広告宣伝費や人件費が減少したことに加え、前期の新設・増床店舗、既存店のリニューアルに係る創業経費が減少。さらに、衣料品を中心に仕入計画の見直しを行い、在庫圧縮により多額の在庫ロス発生を回避するとともに、広告宣伝費では折込みチラシ、ポイント施策の対象を見直すことなどで最適化を図り、販促効率を低下させることなくコスト総額を引き下げ、利益面は増益だった。

特別損失として、感染症関連損失20億7400万円など、32億8700万円を計上している。

通期は、営業収益7019億円(5.7%減)、営業利益332億円(4.1%増)、経常利益332億円(3.8%増)、親会社に帰属する当期利益190億円(4.8%減)を見込んでいる。

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