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しまむら/3~8月売上高5.1%増、全事業の売上前年越え

2023年10月02日 17:37 / 決算

しまむらが10月2日に発表した2024年2月期第2四半期決算によると、売上高3168億3800万円(前年同期比5.1%増)、営業利益301億7300万円(4.3%増)、経常利益307億2500万円(3.5%増)、親会社に帰属する当期利益209億5400万円(1.6%増)となった。

しまむら

全事業の売上高が前年実績を上回り、連結売上高は上期として過去最高を更新。インフレが進行する環境下でも、粗利益と販管費のコントロールは概ね計画通り。連結の営業利益高・経常利益高・純利益高も上期として過去最高を更新している。

主力のしまむら事業は、ブランド力の進化のため、自社開発ブランド(Private Brand、以下PB)とサプライヤーとの共同開発ブランド(Joint Development Brand、以下JB)で品ぞろえ拡充と、高価格帯の拡大を進めた。

猛暑対応では冷感素材を使用した「FIBER DRY」や「COOL」シリーズの実用品を拡大して好調。お出掛け・オケージョン・帰省需要に対応した夏物も積極展開し、アウター衣料、実用品ともに好調だったという。

創業70周年企画では、インフルエンサーや有名タレントを起用したチラシで集客力を向上させ、SNS会員数の増加につながっている。商品調達では、売れ筋商品を短期間で追加する短期生産サイクルを実用品に拡大し、売上向上に効果的だった。各取組の結果、売上高は2373億2500万円(5.4%増)となっている。

店舗数は6店舗を開設、9店舗を閉店し、1415店舗。

アベイル事業はJBを軸にトレンド提案力を強化し、キャラクター商品も拡充。各店舗特性に沿った品ぞろえとチラシ配布などが奏功した。売上高は316億2600万円(6.9%増)となった。

店舗数は、1店舗を開設、2店舗を閉店し、312店舗。

バースデイ事業は、 新生児やジュニア向けJBが好調。オケージョン需要に対応し、スイム関連や浴衣・甚平は仕入拡大と販促強化で売上が良かった。デジタル販促では、595万人のSNSフォロワーへの販促を強化。結果、売上高は363億5000万円(1.1%増)となっている。

店舗数は4店舗を開設し、317店舗。

シャンブル事業は衣料品と服飾雑貨が好調で売上高75億2100万円(4.2%増)。店舗数は5店舗を開設、3店舗を閉店し、115店舗。

ディバロ事業は、「靴&ファッション」のコーディネート提案とSNSなどのデジタル販促を強化したことで売上高4億3700万円(15.5%増)となった。店舗数は、開設・閉店無しで、16店舗。

台湾全域で店舗を展開する思夢樂は、台湾オリジナル商品を拡大。日本企画のPBやJB、台湾企画のPB比重を高めて他社との差別化を図り、売上高に占めるPBとJBの割合は55%となった。さらにデジタル販促をブラッシュアップしたことで、SNS閲覧数が伸⻑し、集客力がアップ。売上高は前年同期比17.5%増の7億8200万NT$(35億7700万円)となった。

店舗は、1店舗を開設、1店舗を閉店し、40店舗。

通期は、売上高6350億8800万円(3.1%増)、営業利益545億7100万円(2.4%増)、経常利益555億2200万円(2.1%増)、親会社に帰属する当期利益395億2200万円(3.9%増)を見込んでいる。

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