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イオンモール/3~11月増収増益、イベントで集客強化

2024年01月11日 17:06 / 決算

イオンモールが1月11日に発表した2024年2月期第3四半期決算によると、営業収益3138億5900万円(前年同期比6.5%増)、営業利益341億4500万円(5.1%増)、経常利益272億2200万円(2.2%増)、親会社に帰属する当期利益147億900万円(41.1%増)となった。

イオンモール

カテプリ(北海道)の管理・運営業務終了を決定したことによる店舗閉鎖損失引当金繰入額6億5000万円など、特別損失に13億9400万円を計上したが、前年同期は、新型コロナウイルス感染症による損失20億4000万円、固定資産除却損24億6800万円などを計上していたため、当期利益は大幅に増加している。

海外事業の営業収益は658億7800万円(13.6%増)、営業利益は82億9900万円(1.7%増)。中国事業の営業収益は434億500万円(7.7%増)、営業利益は53億5000万円(5.5%減)。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う一時休業期間中の固定費等19億1500万円を「新型コロナウイルス感染症による損失」として営業原価から特別損失に振替計上したこともあり、営業利益は減少した。

モールの客足は回復傾向で、既存モール専門店売り上げは前期比24.7%増(対象21モール)だった。

ベトナム事業の営業収益は109億5800万円(16.6%増)、営業利益は28億7900万円(25.8%増)。既存モール専門店売り上げは6.0%増(対象6モール)。

カンボジア事業の営業収益は61億9000万円(56.0%増)、営業利益は3億1500万円(67.7%減)。2022年12月に3号店イオンモール ミエンチェイ(プノンペン都)を開業したことで営業収益は増収となったものの、想定客数の未達やコロナ下でのオープンによる空床の影響等もあり営業収益が想定した水準を下回ったことから、営業利益は減益だった。

既存モールにおいては、中国人旅行客を中心としたインバウンド需要が減少し、既存モール専門店売り上げは10.1%減(対象2モール)。

インドネシア事業の営業収益は53億2300万円(22.7%増)、営業損失2億3600万円(前年同期は7億5600万円の損失)。

2021年度にコロナ下でオープンしたイオンモール タンジュンバラット(南ジャカルタ区)における空床の影響もあり営業損失となったが、同モールの空床状況については改善が進んでおり、前期比5億2000万円損益が改善した。

日本事業の営業収益は2482億7800万円(4.8%増)、営業利益は258億2600万円(6.2%増)。既存モール専門店売り上げは6.2%増(対象91モール)となっている。

9~10月は気温が高く衣料品が低調だったが、イベントやセールで集客を強化した。

通期は、営業収益4470億円(12.2%増)、営業利益585億円(33.0%増)、経常利益490億円(34.6%増)、親会社に帰属する当期利益270億円(107.8%増)を見込んでいる。

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