コメ兵HD 決算/3月期、中古品仕入・販売ともに好調で営業利益44.2%増
2024年05月13日 11:20 / 決算
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コメ兵ホールディングスが5月13日に発表した2024年3月期決算によると、売上高1194億5900万円(前年同期比38.7%増)、営業利益74億5200万円(44.2%増)、経常利益74億7900万円(38.3%増)、親会社に帰属する当期利益50億2500万円(35.6%増)となった。
ブランド・ファッション事業は、国内のグループ会社では、株式会社コメ兵で商品編集型のand RELAY BY KOMEHYO及び若い世代をターゲットにしたKOMEHYO SHIBUYAに加え、買取専門店を41店舗出店した。Kブランドオフでは販売店のBRAND OFF金沢フォーラス店の他、買取専門店(FC加盟店舗)を13店舗出店した。また、海外のグループ会社では、販売店舗をBRAND OFF LIMITED(香港)で2店舗、名流國際名品股份有限公司(台湾)で1店舗を出店した。さらに、KOMEHYO SINGAPORE PTE. LTD.(シンガポール)では1拠点で買取りを開始した。
中古品仕入高は、株式会社コメ兵では「安心できる“いつもの”“近くの”場所での買取」をコンセプトとしたイベント買取や買取専門店の新規出店等を積極的に行ったことに加え、プロモーション強化やキャンペーンにより既存店の強化を図った。また、小売店舗の品ぞろえを充実させるために、個人買取では人気商品を中心に踏み込んだ買取価格を提示して買切り、法人仕入れも積極的に活用した。
販売では、ECとコンタクトセンターを起点としたオンラインでの接点強化、訪日外国人を含めた来店者数の増加に対応するための店舗在庫の充実、顧客との関係性を深める施策及び国内外で複数店舗のブランドオフ屋号の小売店舗の改装を実施した。また、個人買取が好調に推移したことにより、小売り向け商品を充実させたうえで法人販売を強化するとともに、KOMEHYOオークションとK-ブランドオフそれぞれが運営する法人向けオークションを強化した。
営業利益は、仕入れが好調に推移したことで小売売上高が順調に推移し、さらに法人販売を強化したことにより大幅に売上高が増加した結果、一部商品の相場変動の影響を受け、売上総利益率は低下したものの、売上総利益が増加したことに加え、販売費及び一般管理費は計画通りにコントロールできたことが奏功した。以上の結果、セグメント売上高は1143億3900万円(40.8%増)、営業利益は68億9100万円(41.9%増)となった。
次期は、売上高1400億円(17.2%増)、営業利益80億円(7.3%増)、経常利益79億円(5.6%増)、親会社に帰属する当期利益52億円(3.5%増)を見込んでいる。
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