ABCマート 決算/3~5月、国内外事業ともに堅調で増収増益
2024年07月03日 16:40 / 決算
エービーシー・マート(ABCマート)が7月3日に発表した2025年2月期第1四半期決算によると、売上高962億1500万円(前年同期比8.6%増)、営業利益184億800万円(9.0%増)、経常利益191億8300万円(9.8%増)、親会社に帰属する当期利益131億700万円(10.1%増)と、増収増益となった。
国内売上高は684億2200万円(7.4%増)、セグメント利益は161億8000万円(9.9%増)となった。
販売戦略では、SNSによるデジタル広告とテレビCMを効果的に使い分けて、実店舗への訴求効果を高める販売促進を実施した。商品展開では、新作スニーカーや履きやすさを重視したカジュアルシューズを中心にプロパー販売を強化した。またゴールデンウィークにおいて、お買い得な商品を取り揃えてお客のニーズに対応した。
店舗展開では、自社単体で郊外のショッピングセンターを中心に14店舗の新規出店、5店舗の閉店を行い、期末店舗数は1090店舗となった。「OSHMAN’S」16店舗を含め、国内店舗数は1106店舗だった。
既存店では、「GRAND STAGE」と「ABC-MART SPORTS」の出店を強化し、「GRAND STAGE」は98店舗、「ABC-MART SPORTS」は118店舗となった。既存店の改装は24店舗実施し、このうち増床改装は14店舗だった。2バナー以上の複合業態の出店はリニューアルを中心に20店舗行い、115店舗に達した。
国内店舗(単体のみ)の売上高増収率は、都心部を中心にグランドステージや大型商業施設での販売が好調だったことから、全店は7.1%増、既存店は7.7%増となった。商品単価の上昇により客単価は7%程上昇した。客数は、前年並み。
海外売上高は281億1600万円(11.7%増)、セグメント利益は22億1500万円(2.6%増)となった。
海外の店舗展開では、韓国に5店舗、台湾に1店舗、計6店舗の新規出店を行った。期末の海外店舗数は、韓国319店舗、台湾62店舗、米国8店舗、ベトナム5店舗、計394店舗だった。一方で、韓国2店舗、台湾2店舗を閉店した。
為替は、いずれの通貨に対しても前年同期と比べ円安で推移した。アジアの業績は、主にグランドステージが好調なことから増収となった。韓国の売上高は13.5%増の171億7400万円、台湾の売上高は7.6%増の34億600万円だった。主にレザーシューズの製造販売を行っている米国は、卸売事業が引き続き軟調ではあるものの、Eコマース事業を中心に販売が好調なことから、売上高は8.0%増の73億9400万円となった。ベトナムは、連結業績へ与える影響は軽微だった。なお、海外連結子会社はいずれも12月決算となっている。
通期は、売上高3658億円(6.3%増)、営業利益587億円(5.4%増)、経常利益597億円(3.2%増)、親会社に帰属する当期利益403億円(0.7%増)を見込んでいる。
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