アルビス 決算/4~9月減収減益、人件費・改装費増が響く
2024年10月31日 14:59 / 決算
アルビスが10月31日に発表した2025年3月期第2四半期(中間期)決算によると、営業収益483億6500万円(前年同期比0.2%減)、営業利益8億200万円(29.4%減)、経常利益10億6100万円(25.0%減)、親会社に帰属する当期利益6億8300万円(24.6%減)となった。
売り上げ面は、前期新店(北区金田店)および前期改装店舗の通期寄与のほか、8月より開始した販促施策「アルビスプラム友の会」による増収効果があったものの、3店舗の建て替え工事に伴う一時閉店や改装に伴う休業の影響により減収だった。
利益面は、高利益商品の販売拡大とプロセスセンターの原価改善により売上総利益は増加した。しかし、人的資本への積極的な投資や上半期における改装の一時経費により、減益を計上している。
店舗面は、7月高木店・森田店、8月小松幸町店を改装、10月には呉羽東店を全面的にリニューアルした。また、10月に婦中速星店を建て替え新店としてオープンし、2025年3月には、中京エリア4店舗目となる北方町店(岐阜県本巣郡)を出店予定だ。
「アルビスプラム友の会」は、毎週木曜日に65歳以上の顧客を対象とした10%割引サービスにより、シニア層に対する生活支援策を展開している。
さらに、物流拠点の再構築により、北陸100店舗の供給を可能とし、物流コスト低減と配送効率向上に伴う物流品質の向上を図っている。
2024年問題による物流コストの高騰に対し、石川県内に新たに物流センターを設けることにより、1日あたりの車両台数を約15%削減するとともに、物流配送コストも抑制しているという。
通期は、営業収益994億2900万円(1.7%増)、営業利益22億600万円(3.0%増)、経常利益27億円(1.1%増)、親会社に帰属する当期利益17億400万円(10.3%増)を見込んでいる。
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