すかいらーく 決算/1~9月増収増益、既存店売上高11.5%増
2024年11月14日 13:10 / 決算
- 関連キーワード
- すかいらーく
- ファミリーレストラン
- 増収増益
- 外食
すかいらーくホールディングスが11月13日に発表した2024年度12月期第3四半期決算によると、売上収益2946億8500万円(前年同期比11.8%増)、営業利益192億8800万円(93.8%増)、税引前利益173億1800万円(117.1%増)、親会社に帰属する当期利益104億5600万円(130.7%増)となった。
既存店売上高は前年同期比11.5%増と好調に推移した。新規出店と業態転換も計画を上回る業績で、増収増益を計上している。
年初より、週末などの集客ピークの時間帯に労働時間を追加投入することで売り上げを伸ばし、利益率の改善を進めている。
また、顧客が会計後に退店されてから、テーブルの最終下げが完了する時間(クリーンアップタイム=CU時間)をデータで見える化している。CU時間を短縮する取り組みを全店で実施し、客数効果を上げているという。
さらに、ランチ・ディナーのピーク時間の前により多くの労働時間を充てることで、料理提供の時間を改善。顧客利便性向上を図っている。
プロモーションは、下期は広告宣伝費を増やし、チラシの配布エリアの最適化と配布部数増、SNSへのチラシの掲載を行った。
同社としては初の試みであるチュロスの試食やタイムセールの実施など、集客拡大の販促を展開し、客数増につなげている。
デリバリーでは、自社受注の収益性向上と、宅配未実施店舗での新規受注に向けて、Wolt DriveとUberDirect(自社チャネルでの受注・他社ドライバーによる配達)の本格導入を進め、約750店で実施している。
店舗面では、9月までに21店舗を出店し、新規出店は年間40店を見込む。
都市部、駅前立地を中心に出店し、1~9月の既存店売り上げ対比では31%増の効果を確認している。2025年は現時点で60店舗分が確定しており、約400カ所の候補立地の選定を進めている。
業態転換は、1~9月で60店舗実施し、50%増の売り上げ伸び率だった。カニバリ解消効果は6%増となり、転換店舗と近隣店舗のエリア全体の収益増にも貢献している。店舗のリモデルは52店舗を実施し、6%増(すかいらーくレストランツ店舗)の客数効果を上げている。
なお、10月に買収した資さんうどんについては、今後数年で200店舗規模まで増やしていく計画だ。
通期は、売上収益3950億円(11.3%増)、営業利益240億円(105.3%増)、税引前利益210億円(141.6%増)、親会社に帰属する当期利益130億円(171.9%増)を見込んでいる。
■すかいらーくHDの関連記事
すかいらーくHD/資さんうどんを買収
流通ニュースでは小売・流通業界に特化した
B2B専門のニュースを平日毎朝メール配信しています。