トリドールHD 決算/営業利益は3.1%減、海外事業が大幅減益

2024年11月14日 14:51 / 決算

トリドールホールディングスが11月14日に発表した2025年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上収益1337億2000万円(前年同期比18.8%増)、営業利益75億5800万円(3.1%減)、税引前利益65億8500万円(17.0%減)、親会社に帰属する当期利益27億9900万円(36.7%減)となった。

トリドールホールディングス

売り上げ面は、連結および全セグメントで中間期最高を更新した。

利益面では、丸亀製麺の増益が、海外事業の大幅な減益を吸収。事業利益、事業利益率ともに過去最高となっている。

一方、海外事業は、不採算店舗における減損損失7億3300万円や、その他の営業費用に丸亀製麺の外部委託契約に関する一過性費用を計上したことなどにより、営業利益は9億1800万円(前年同期比45.5%減、計画比63.4%減)と大幅な減益となっている。

丸亀製麺の売上収益は651億3400万円(前年同期比11.6%増、計画比2.3%増)と中間期で過去最高となった。

人件費、原価、広告宣伝費も増加したが、増収に加えて、人員配置の適正化を進めたことにより、事業利益も中間期として過去最高の113億9300万円(前年同期比17.6%増、計画比15.9%増)だった。

「鬼おろし肉ぶっかけうどん」などうどんのコシを冷で楽しめる鬼おろしシリーズが、約532万食を販売する大ヒット。9月3日からは注文ごとに割り下で焼き上げる牛肉と濃厚な玉子がからむ人気商品「焼きたて牛すき釜玉うどん」と、完全新作の「粗挽き肉チーズ釜玉うどん」を発売し、シリーズで約115万食を販売した。

6月25日に販売を開始した「丸亀うどーなつ」も、9月末までで累計販売数約700万食を突破するヒット商品となった。

コナズ珈琲など国内その他セグメントは、売上収益は170億900万円(前年同期比23.7%増、計画比20.3%増)と中間期として過去最高を計上した。一方、事業利益は、原価率上昇と出店のための人件費増加などにより、22億1400万円(前年同期比3.8%減、計画比3.9%増)と若干の減益となった。

海外事業は、売上収益は為替影響もあり、中間期として過去最高の515億7700万円(前年同期比27.4%増、計画比2.3%減)となったが、事業利益は9億1800万円(前年同期比45.6%減、計画比63.4%減)と苦戦した。

スパイシーヌードル業態の「Tam Jai」は香港で5店増加したが、中国で3店、シンガポールで1店減少し、計234店舗となった。売上は増加し、事業利益は第1四半期と比較すると増加したものの、中間期は大幅な減益となっている。

米国においても1店増加して16店舗となり、増収となったが、出店に伴う人件費や家賃の増加により減益だった。英国では1店閉店したが、既存店の客数増加により増収となり、原価率の抑制や人員配置の適正化などコスト削減を進めたことにより、事業損失は前年同期比で大幅に減少している。

通期は売上収益は計画通りに進ちょくしているが、利益面では海外事業の不振などで下方修正した。

売上収益2650億円(14.2%増)、前回予想比25億円減の営業利益116億円(1.9%増)、税引前利益21億円減の102億円(3.3%減)、親会社に帰属する当期利益15億6000万円減の49億円(10.2%減)を見込んでいる。

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