ベルク/3~11月営業収益10.7%増、価格強化が奏功
2025年01月10日 16:36 / 決算
ベルクが1月10日に発表した2025年2月期第3四半期決算によると、営業収益2858億1400万円(前年同期比10.7%増)、営業利益126億3000万円(0.1%増)、経常利益128億9900万円(0.5%減)、親会社に帰属する当期利益86億2400万円(7.2%減)となった。
売り上げ面は、徹底的な価格強化が顧客の支持を得て、増収を計上した。一方、商品調達価格や賃金の上昇に伴うコスト増により、利益面は低調だった。
販促は、ポイントカード販促や各種キャンペーンを実施、SNSを利用した情報の発信を行った。
ネットスーパー「ベルクお届けパック」、同社独自の電子マネーカード「ベルクペイ」は導入店舗を拡大し、顧客利便性向上を図っている。
商品面は、プライベートブランド「くらしにベルク kurabelc(クラベルク)」を含めた自社開発商品の取り扱いをより一層拡大。目的買いの顧客を増やすことに貢献しているという。
店舗面は、新店を6店舗、2024年3月に東京都練馬区に「練馬高松店」、4月に群馬県中之条町に「中之条店」、7月に東京都葛飾区に「葛飾高砂店」、9月に埼玉県白岡市に「白岡上野田店」、10月に群馬県みどり市に「フォルテ桐生市場店」、11月に埼玉県杉戸町に「杉戸下高野店」を出店した。
また、既存店4店舗の改装を実施。総菜・簡便商品の拡充、快適な買い物空間を提供するための設備更新を行った。2024年11月末現在の店舗数はベルク142店舗、クルベ2店舗の計144店舗となっている。
物流体制は、商品を産地やメーカーから大量一括調達し、自社物流を生かした配送の高効率化を行うことで、商品の価格強化と品質の安定化を図った。
通期は、営業収益3767億2400万円(7.1%増)、営業利益175億900万円(20.8%増)、経常利益176億3000万円(17.8%増)、親会社に帰属する当期利益119億600万円(11.5%増)を見込んでいる。
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