アルビス 決算/4~6月営業利益28.4%減、賃金増・店舗投資コストなどで
2025年08月01日 11:35 / 決算
アルビスが7月31日に発表した2026年3月期第1四半期決算によると、営業収益250億300万円(前年同期比3.9%増)、営業利益3億4100万円(28.4%減)、経常利益4億8300万円(23.2%減)、親会社に帰属する当期利益2億5600万円(37.7%減)となった。
前期新店(1店舗)や建替え新店(2店舗)の効果もあり増収となった一方、利益面では、賃金増など人的資本への積極的な投資を行ったことに加え、前期新店・建替え新店等の店舗投資に係る減価償却費が増加した影響などで減益に。親会社株主に帰属する四半期純利益については、海産プロセスセンターの建設に伴う既存設備の解体費用等を特別損失として計上している。
高利益商品やPB商品等の販売拡大とプロセスセンターの原価改善により、売上総利益率は前年同期と同水準となった。
店舗運営の標準化により顧客満足度の向上を図るとともに、最新MDを導入した店舗改装を順次実行している。既存店については、2025年5月に「大広田店」(旧ルミネス店 富山県富山市)を建替え新店としてオープンし、7月には「杜の里店」(石川県金沢市)を改装オープンしている。
8月には小商圏戦略店舗の富山県内1号店となる「アルビスくらすSOGAWA」(富山県富山市)のオープンを予定しており、秋には「太閤山店」(旧パスコ店 富山県射水市)を建替えオープンする予定だ。
商品面では、健康志向や簡便即食商品を拡充するとともに、今年度より商品部内に新たに「商品開発課」を設置。名物商品などの高付加価値商品の開発を推進している。
顧客の節約志向に応えるため、PB商品の拡大や300品目をお値打ち価格で提供する食卓応援企画などを継続して実施。6月より各自治体の子育て応援企画と連携した子育て世代を応援する施策「ハピマル」として、毎週土・日曜日に買物金額から5%を割り引くサービスをスタートした。
人材投資では、入社員から経営幹部までの各階層に応じた研修を実施するとともに、DX人材や女性管理職育成に向けた教育プログラムを実施している。従業員が健康でやりがいを感じながら働ける職場環境の実現を目指し、健康維持・増進に向けた各種施策を実施するなど、健康経営に取り組む。
設備面では、店舗運営の標準化や電子棚札(ESL)の導入等により店舗の生産性の向上を図るとともに、プロセスセンターでは継続的な原価改善と品質向上に努めているという。
通期は、営業収益1020億8400万円(4.0%増)、営業利益22億5800万円(9.4%増)、経常利益28億1300万円(8.0%増)、親会社に帰属する当期利益16億3000万円(0.5%増)を見込んでいる。
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