伊藤忠食品 決算/4~9月増収増益、猛暑で飲料が好調
2025年11月04日 11:09 / 決算
伊藤忠食品が10月31日に発表した2026年3月期第2四半期(中間期)決算によると、売上高3657億6400万円(前年同期比3.8%増)、営業利益58億5700万円(17.9%増)、経常利益68億4100万円(2.7%減)、親会社に帰属する当期利益51億5200万円(0.1%減)となった。
売り上げ面では、GMS・スーパーマーケットやCVS向けの取引が拡大。記録的な猛暑により飲料が好調を維持した。RTDやノンアルコール飲料の売り上げも伸びた。
利益面では、増収に加え低重心経営の徹底による経費改善で、営業利益は増益。経常利益・当期利益は前年にあった、一過性の持分法投資利益増加の反動を受け、減益となっている。
同日行われた決算説明会で、岡本均社長は「飲料、特にノンアルコール、RTDが好調で、上期業績は想定を上回った。下期も低重心経営を継続していく」と述べた。
また、デジタルサイネージ事業は、資本業務提携しているエブリーの「デリッシュキッチン」以外のサービスでも広告放映を実施。配信可能台数は約1万9000台(スーパー約1万4000台、ドラッグストア約5000台)に拡大した。
ドラッグストアへの配信も可能になったことから、より広範囲な広告配信が実現している。
通期は、上期業績が好調なものの、上方修正は見送った。
岡本社長は「大口の取引先であるアサヒグループへのサイバー攻撃の影響が、どこまで及ぶか現段階では精査できないため、上方修正はしない。ただ、すでに発表済みの業績予想数値は必ず達成する」と説明した。
売上高7200億円(2.9%増)、営業利益97億円(14.0%増)、経常利益114億円(1.0%増)、親会社に帰属する当期利益83億円(1.2%増)を見込んでいる。
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