マルエツ/成増南口店
2010年10月17日 / 店舗リポート
マルエツは9月23日、東京都板橋区に「マルエツ成増南口店」を開店した。東京メトロ有楽町線・副都心線「地下鉄成増」駅から約1分、東武東上線「成増」駅南口から約3分という立地。
<マルエツ成増南口店>
1日あたりの駅の乗降客数は東武東上線成増駅が6万2000人、地下鉄成増駅が3万6000人で、終電の時間に合わせて営業時間は深夜1時に設定した。
<成増南口店地図>
出店地は成増製瓦工業所の跡地で、道を挟んだ対面にはドラッグストア「くすりの福太郎」がある。道を挟むとはいえ、ドラッグストアの真向かいにあることで商業集積を形成し、買いまわりの利便性が高い立地となっている。
<成増南口店の真向かいにあるくすりの福太郎>
商圏設定は700m圏内で1万5000世帯、人口2万8200人。競合店は500m圏の東武東上線成増駅南口にダイエー成増店、同駅内に東武ストア成増店、 同駅北口前に西友成増店があり、1km内に地元スーパーのユネスコ和光店、よしや光が丘店がある。
駅前立地の特性から主に東武東上線の南口と地下鉄成増駅周辺を主商圏と見込んでいる。
古瀬良多取締役常務執行役員経営企画本部本部長は「ほぼ真四角な立地に300坪という大きさで駅に近いという点では、当社の典型的な標準店だ」という。
<売場の柱を無くした店内>
300坪という売場面積を生かすため、売場には支柱がない工法を採用した。生鮮食品はプロセスセンターとインストア加工を併用、惣菜厨房のほかインストアベーカリー(ISB)も導入し、フルラインの品揃えを実現している。
取扱品目は、青果312、鮮魚250、精肉280、惣菜151、ISB40、日配食品1500、一般食品4100、日用雑貨1800の合計8433品目となっている。
<ひな壇什器を採用した惣菜のやきとり・天ぷら・フライ売場>
小型店舗でも買い回りやすさを維持するために、什器に工夫を凝らしている。惣菜売場では、やきとり・天ぷら・フライのバラ売りにひな壇什器を採用し、品揃えと通路幅の確保を両立している。
<PETボトル飲料では陳列量が通常の冷蔵ケースよりも多い什器を採用>
商品回転率が早い500mlPETボトル飲料の冷蔵ケースには、通常の冷蔵ケースよりも低い位置から陳列ができる什器を採用した。1アイテムあたりのフェースを7フェース程度確保することで、納品ロットである1ケース24本以上の陳列量を確保している。
<珍味・豆菓子を酒類売場内に棚割>
レイアウトでも、珍味・豆菓子売場を焼酎売場の対面にある日本酒売場の隣に組み込むことで関連販売を強化するとともにゴンドラ本数の削減も図る。このほか、サラダ売場を惣菜売場の脇に配置するなどレイアウトそのもので買いやすい売場を提案する。
<成増南口店レイアウト>(※図をクリックすると拡大します。)
同社は、「都市部では、特に焼きたてパンへの需要が高く店舗面積が小さくともISBは標準装備とする」という。
<サンドイッチ、ドーナッツ、食パンなどを扱うインストアベーカリー>
商圏世帯伸張率は、1.0%増(2010年/2009年比)で、世帯当り平均人員は約1.9人(東京都平均2.0人)、単身世帯と2人世帯合計で約7割を占める。年齢別人口構成比では、20歳代までの若い世代が31% (東京都平均29%) と比較的高い地域となっている。
そのため、単身者向けの商品を強化。青果部門では根菜類を中心に1個からバラ販売、精肉部門では、1人前の鍋セット8品目をコーナー展開する。
20代、30代の人口構成比が高いことから、酒類では飲み切りサイズの小ボトルの品揃えを強化。カロリーオフの酒類もコーナー展開した。また、単身世帯に対応して、食べきりサイズのデザートも拡充している。
商品供給は、鮮魚と日配が白岡物流センター、精肉は浦和加工センター、加工食品は8月に稼動した八潮常温物流センターが担うが、将来的には、鮮魚、日配、精肉は来年度に埼玉県内に稼動する予定の低温・生鮮加工センターからの供給に切り替える予定だ。
青果は白岡物流センターと市場供給を併用し、今後も商品によってセンター供給と市場供給を使い分けていく方針だ。
ポイントカードは導入しないが、チラシは火曜~水曜、木曜~金曜、土曜~日曜の週3回を計画し、集客力を高めるという。
■店舗概要
住所:東京都板橋区成増1-14-10
TEL:03-5997-7061
売場面積:999㎡(302坪)
建物構造:鉄骨造 地上1階建て(一部2階建て)
店長名:永井 敏行
従業員数:54名(8時間換算)
年間売上高目標:12億円、レジ台数7台
営業時間:10時~25時
駐車台数:7台
取扱品目:青果321(売上構成比15.0%)、鮮魚250(10.0)、精肉280(10.6)、惣菜151(9.8%)、インストアベーカリー40(0.7%)、日配食品1500(23.5%)、一般食品4100(28.3%)、日用雑貨1800(2.2%)、合計8433品目
商圏概要:700m圏内1万5000世帯、人口2万8200人
■ビジュアル店舗紹介
<トマトは品種を豊富に品揃え、専用POPでコーナー化し差別化を目指す>
<かつおたたき、生さんまはのっけ盛り、タコ、サーモン、マグロはマリネで商品化>
<惣菜売場の隣にサラダ売場を展開、レイアウトでも関連販売を訴求>
<パスタは床も活用して、パスタとソースの相性を解説し棚割も連動させる>
<味選食彩コーナーではメニューも意識した品揃えを訴求する>
<特保飲料では、血圧、体脂肪、血糖値など機能別に色分けして商品を陳列する>
<小型精米機を設置し、玄米も販売する>
<ワインは赤・白、それぞれに味わいを色で表現したPOPで味わい別の棚割を採用>
<PB「maruestu365」はNBと併売し比較購買を促進>
<4月から手書き風POPを本格導入。上質商品を売り込む>
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