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メトロ/23区初出店、都心攻略の旗艦店の「辰巳店」開店

2010年10月27日 / 店舗

飲食店など個人経営者向きのセルフサービス型卸売業を営むメトロキャッシュアンドキャリージャパンは10月27日、東京都江東区に「メトロ辰巳店」の開店に先駆け関係者向けに内覧会を開催した。

<メトロ辰巳店>
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内覧会にさきがけ、江東区長、駐日ドイツ連邦大使、土地を提供した日新の社長、お客様代表、メトロ関係者によるあいさつが行われた。

<山崎孝明江東区長(左)と石田隆嗣社長(右)>
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石田隆嗣社長は「首都圏の物流の拠点である辰巳にメトロを出店できたことを大変、誇りに思う。ミシュランの日本版では、三ツ星の店舗が11件、星の数は261個を数え、東京は世界でも有数の食の都市だろう。飲食店などのプロのお客様にとってなくてはならい仕入れ先になるために、関東圏で40万件といわれる食のプロと真剣に向き合いたい」とあいさつした。

<メトロ辰巳店地図>
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山崎孝明江東区長は「江東区は豊洲を中心に毎年1万ずつ人口が増えている。区内に首都高速への出入口が10か所もあり、物流の拠点としても良い立地だ。銀座までも車で10分という立地にメトロが出店したことで辰巳地区の発展に寄与していただきたい」と述べた。

<辰巳店のフロアレイアウト>
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同店は、初の2層型店舗で1階約1500㎡、2階約1500㎡、合計3000㎡の売場を展開する。3、4階部分は駐車場で約140台を収容する。

品揃えは従来の店舗と同様に食品約1万1000アイテム、非食品1500アイテムの合計1万2500アイテムで、今後も売場面積3000㎡、1万2500アイテムを標準として出店する計画だ。

<調理実演こよるおすすめ商品コーナー>
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辰巳店から飲食店での調理経験をもつ専属のデモンストレーターによる「おすすめ商品コーナー」を設置した。

和洋中を問わず、食材を提案し、メトロのPBとNB商品の食べ比べなどを通じて、お客が商品を選定する手助けをすることで、コンサルティングセールスを強化するという。

<肉売場での生ハムの1本売り>
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辰巳店では、銀座を中心に高級料理店も多いことから、他店よりもアップグレードな商品を投入した。

青果では、京野菜、精肉では銘柄の和牛、鶏、豚、うさぎ、きじ、すずめ、水産では事前注文制で活ふぐを扱う。そのほか、中国産の冷凍トリフ、フォアグラ、かえるの足なども品揃えした。

辰巳店では、青果は大田市場と築地市場、鮮魚は築地市場経由で商品を調達。精肉はメーカーから直接、商品を調達しているという。

<デジタルプライスの表示説明>
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あくまで、食のプロに向けた業態のため、惣菜の取り扱いはない。また、パンについても需要が小さいとの判断からインストアベーカリーは導入していない。

生鮮食品を中心に相場があり、会員に対しては2週間に1度おすすめ商品を紹介するダイレクトメールである「メトロメール」を配布するため、商品価格はハイ・ローとなっている。

商品価格の変動を適切に表示するためにデジタルプライスを導入し、売価アンマッチを防止する。今後もエブリデー・ロー・プライス型の売り方ではなく、ハイ・ローの売り方を継続する方針だ。

<ソムリエを常駐させるワイン売場>
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メトロではカスタマーコンサルタントと呼ばれる営業職が直接、会員を訪問し、仕入れをサポートするほか、各売場に専門スタッフを配置して生鮮食品を中心に対面販売も実施している。

今後も顧客とのコミュニケーションを密にしたコンサルティングセールスを強化していくという。

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