- 関連キーワード
- supermarket
- デジタルサイネージ
ゲオは12月13日、渋谷区神南に「JUMBLE STORE(ジャンブルストア) 渋谷本店」をオープンする。11日、関係者向けの内覧会を開催した。
ジャンブルストアは、ゲオが展開する衣料・服飾専門リユースショップで、セレクトショップのような店内空間で質の高い品そろえを目指した業態。
新品衣料の専門店と同じように店舗内に季節性を取り入れ、トレンドの紹介とともにコーディネイトの提案する。手にとって見たくなるようなコーナー作り、目を引く什器など細部まで空間を作りこみ、店内に長く滞在したくなるような店作りを目指している。
店舗面積は1階42坪、2階53坪、合計95坪。1階は、プライベートアパレルブランド「antiqulothes(アンティクローズ)」とセレクト商品の新品を展開。
2階は、衣料・服飾雑貨のリユースフロアとした。1階に買取カウンターとレジを設置し、商品の買取と販売に対応する。
目標年商は2億円で、年間で4~5万人の来店を見込む。既存店の平均客単価は2500円~3000円程度だが、渋谷本店では、高額商品の品ぞろえも多いため、5000円程度の客単価を狙う。
渋谷本店では、リユース商品の購入経験がないお客の取り込みをひとつの目標に掲げ、1階に自社プライベートブランドアパレル「antiqulothes(アンティクローズ)」とセレクト商品の新品を販売するフロアを設置した。
遠藤結蔵ゲオホールディングス社長は、「リユース商品に抵抗のある若い人も多い中で、新品とリユース商品を扱う複合店を展開することで、リユースの敷居を下げた。1階のセレクトショップのようなお店から、2階のリユースショップへ足を運び、日常生活の中にリユースを取り入れてもらいたい。渋谷本店でジャンブルストアを体験してもらい、約400店ある既存店への来店動機につなげたい」と渋谷出店の狙いを語る。
メインターゲットは20代~30代前半の男女で、リユースの商品構成比は、レディース50%、メンズ50%とした。ジャンブルストアの標準店舗面積は120~130坪程度で、渋谷本店はやや小ぶりな店舗のため、キッズの取り扱いはない。
年間を通じて、常時1万5000点~2万点の商品を展開。バッグ、帽子、靴などの服飾雑貨も販売し、全身コーディネート提案も行う。
既存店の売上構成比は、アパレル70%、服飾雑貨30%程度で、男女別ではメンズ55%、レディース45%となっている。客数では女性60%、男性40%の比率だが、メンズのほうが商品単価が高いため、売上構成比はメンズが高くなっている。
店舗の入口にあたる1階は、アメリカの南海岸&リラックス&アーバンをイメージした明るい空間で、セレクトショップを展開する。アパレルを中心に服飾雑貨・キッチン雑貨を販売、商品点数は約6000点で、うちプライベートアパレルブランド「antiqulothes(アンティクローズ)」は約1000点を投入した。商品構成比は仕入商品約80%、プライベートブランド約20%だが、今後、プライベートブランドの比率を高める予定だ。
アンティクローズは2011年秋冬コレクションから販売を開始したアパレルブランドで、リユース商品を補完する商品として投入した。現在、レディース・メンズで合計約100型を展開するが、2015年春・夏からは、約200型にアイテムを拡大する。
ファッション市場は、トレンドの移り変わりが早く、2次流通のリユース商品だけでは、トレンド商品が不足する課題があり、プライベートブランドの新品商品でこれを補完する。
アンティクローズのブランドコンセプトは「ニューベーシック」で、トレンドの先端を目指すのではなく、あくまでベーシックなものを用意し、リユース品とプライベートブランド品(新品)の両方を提案することで、お客の選択肢を拡大する。
プライベートブランドの中心価格帯は、税別で2000円~3000円程度。レディースは、トップス1500円~3500円、アウター6500円~7800円、ボトムス2800円~4500円、ワンピース3800円~4800円、メンズは、トップス2800円~4800円、アウター4500円~7800円、ボトムス3500円~3800円で展開する。
メンズシャツが3000円、コートも1万円を切る価格設定で、セレクトショップやアパレル専門店でファッションを楽しむ層に、競合他社よりもやや低めの設定で、手頃なファッションを提案する。
2階のリユースフロアは、商品を着用シーン・テイスト別に展開。レディースは、カジュアル、スイート、ギャル、メンズは、カジュアル、アメリカンカジュアル、アウトドアスポーツ、ストリート、などテーマごとに商品を集積した。
各テーマごとにアパレル、シューズ、バッグを集積することで、より具体的なコーディネートのイメージを持ちやすくした。
11月25日から、本格展開した「セカンドストリート」ネット通販とも連動し、店頭の約300アイテムはWEBでも販売する。今後、店頭とWEBで販売できる商品を拡大する予定だ。
ゲオはDVD、CDなどのレンタルを行うメディアショップを主力事業としているが、レンタルメディア市場はインターネット動画の普及もあり、縮小傾向にある。
一方、リユース市場は、約1兆円で、衣料・服飾類は14.6%の1460億円の市場規模がある。ゲオのリユース部門も昨年対比で10%増と成長を続けており、今後も成長が期待できる事業となっている。
ゲオでは、衣料品、雑貨、家具、家電、趣味用品など扱う総合リユース業態「セカンドストリート」も展開。5月には埼玉県大宮市に売場面積750坪の大型実験店「スーパーセカンドストリート大宮日進店」をオープンした。キッズスペースを設けファミリー層をターゲットとしたリユースショップに、ゲオのレンタルショップを融合させる実験を開始した。
今後も、150坪以下の売場面積で展開する「ジャンブルストア」と200坪~300坪を中心に展開する「セカンドストリート」の2つの業態でリユース市場を開拓する方針だ。
遠藤社長は「レンタル市場が縮小傾向にある中で、リユース市場は着実に拡大している。既存のゲオショップの業態展開を含め、リユース店舗を拡大し、2年以内に500店体制とする。渋谷本店でブランド認知度を向上させ、リユース業界でのNo.1を目指す。将来的には海外展開も検討したい」と抱負を語った。
店舗概要
所在地:渋谷区神南1-18-2フレーム神南坂
TEL:03-5784-1152
営業時間:11時~21時(年中無休)
売場坪数:地下1階(実質1階)42坪、1階(同2階)53坪
取扱アイテム数:1階/新品6000点
2階/リユース商品1万5000~2万点
関連カテゴリー
最新ニュース
一覧- 新生ツルハHD/ウエルシアHDと統合、海外と介護事業強化「ライフストア」目指す
- セブンイレブン/商品を自動運転トラックで輸送、MRG・T2と共同で長距離輸送の実証
- イオンリテール/茨城県つくば市学園の森に「そよら」26年秋オープン
- マルエツ/東京都小平市に「一橋学園店」12/5オープン、年商11億円目指す
- ホームセンターバロー/愛知県豊橋市に「豊橋神野店」12/10オープン
- 静岡パルコ/27年1月末で閉店
- 東急×ソフトバンク/広域渋谷圏の来街者向けにPR動画を配信する実証開始、AI活用
- 俺のシリーズ/恵比寿に「俺のステーキ」オープン、26年2月に吉祥寺・秋葉原へ出店
- バーガーキング/12月は東京・大阪・愛知などで25店舗オープン、全国で計337店舗に
- 三菱食品/食に特化した事業承継支援「まん福HD」に出資
- オール日本スーパーマーケット協会/フレッシュプラザユニオン運営の野嵩商会が加盟
- オンワード/新業態「カシヤマ」イオンモール岡崎に12/19オープン
- 串カツ田中/イタリアンファミレス「ピソラ」を子会社化
- ゲオHD/シンガポールに「セカスト」2号店12/9オープン、買取サービスも開始
- ニトリ/東京・岡山にニトリ2店舗、埼玉・愛知にデコホーム2店舗12/5オープン
- 柏モディ/「山下本気うどん」12/5オープン、千葉県初出店
- ホットランド/姫路市初出店「銀だこハイボール酒場 姫路駅東口店」オープン
- 中部薬品/福井県に「V・drug 福井南四ツ居薬局」オープン
- ドンキ/PBと引き換えられる「ふるさとクーポン」開始
- オークワ/11月の売上199億円、既存店0.3%増
- トライアル西友/新フォーマット1号店「花小金井店」オープン、九州の食品が充実
- マルエツ/本間社長「価格から逃げず、来年は既存店10店舗リニューアル」
- ドンキ/ニットーモールに新業態12/16オープン、美容・コスパの驚安商品特化
- ダイエー大島店跡地/江東区に「イオンフードスタイル西大島店」12/5オープン
- 食品主要195社/25年合計2万609品目値上げ、26年1~4月は1044品目
- 西武池袋本店/1階「フレグランスゾーン」12/5オープン
- スーパーマーケット/10月既存店売上、ライフ2.6%増など9社前年越え
- ラーメン・カレー・定食/10月既存店丸亀製麺0.7%減、王将フード3.0%増
- 中部フーズ/大丸京都店に新業態の生ドーナツ専門店12/5オープン
- 中部フーズ/カレーパン専門店「ガラムとマサラ」大丸京都店に12/5オープン
- 【PR】マーケティング研究協会/12月は「ショッピングセンター・商業施設ビジネスの基本」など8講座開催
- ロイヤルHD×双日/ベトナム・ホーチミンで「いねや」新業態3店舗をオープン
- クロスゲート金沢/薬膳スープ春雨専門店「七宝麻辣湯」12/5オープン
- 経済産業省/10月の商業動態統計、商業販売額は2.4%増の54兆8400億円
- スーパーマーケット/10月の販売額は1兆3702億円、5.5%増に(経産省調べ)
- 家電大型専門店/10月の販売額は3679億円、11.0%増に(経産省調べ)
- ホームセンター/10月の販売額は0.2%増2715億円、店舗数は1.0%増(経産省調べ)
- 百貨店/10月の販売額は5108億円、4.0%増(経産省調べ)
- ドラッグストア/10月の販売額は6.0%増7859億円、店舗数は3.6%増(経産省調べ)
- トイレ用消臭剤 売上ランキング/8~10月1位はエステー「消臭力トイレ用無香料」









































