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住友商事/神田に「テラススクエア」オープン

2015年05月13日 / トピックス店舗店舗リポート

住友商事、博報堂、三井住友海上火災保険、大修館書店、安田不動産は5月15日、東京・神田に共同で開発、建設した複合ビル「テラススクエア」をグランドオープンする。13日、関係者向けに内覧会を開催した。

<テラススクエア>
テラススクエア

テラススクエア」は、地上17階地下2階建の、商業施設(1~2階)、カンファレンスゾーン(3階)、オフィス(4階~17階)からなる、高い防災・環境性能を有した複合ビル。

ビルの一部には、1930年に竣工した博報堂旧本館を復元し、古き良き東京の面影を再現。建物の足元には1000㎡を超える広場を用意する。

<1階の広場>
1階の広場

1階、2階の商業ゾーンには、全国初出店1店、新業態2店、商業施設初出店4店を含む計10舗を導入。各フロアには、緑豊かな広場に面した合計200席以上のテラス席を設け、新緑の中で食事を楽しめるのが特徴。

オフィスを中心した施設のため、商業ゾーンはオフィスワーカーの利便性を高めることを重視。ランチやデイナーなどの需要に対応できる飲食店9店とコンビニ「ファミリーマート」を配置した。

<2階テラステーブル>
2階テラステーブル

<客席は店内とフードコートを選択できる>
客席は店内とフードコートを選択できる

飲食店は夜を中心とした居酒屋業態であっても、ランチ需要に対応するため、全店がランチ営業を実施。2階には、フードコートの新しいダイニング&バルスタイルとして屋内183席、テラス52席、合計235席の「テラステーブル」を設置。フードコートを形成する店内の客席とフードコートの客席を併設した新しいスタイルを提案する。

「テラステーブル」が24時まで営業することで終電まで楽しめ、オフィスワーカーのランチから、大人のための寛げるディナーまで、幅広いニーズに合わせて利用できる工夫をした。

<お弁当ステーションの予定地>
お弁当ステーションの予定地

一部店舗は弁当を販売し、1階の「お弁当ステーション」で販売することで、ランチ時の混雑の緩和を狙う。

<1階レイアウト>
1階レイアウト

1階には、生演奏に合わせお酒と料理が楽しめる新業態「鉄板焼バーCava?」や、日本全国の樽生クラフトビールが楽しめる「クラフトビアマーケット」が登場。中野で人気の日本酒バル「青二才」などを配置した。

<鉄板焼バーCava?>
鉄板焼バーCava?

<カウンター前に鉄板を設置>
カウンター前に鉄板を設置

<客席>
客席

「鉄板焼バーCava?」は商業施設初出店で、敷地面積71.06㎡、テラス39.9㎡で展開。席数は店内38席、テラス20席を配置。酒と飯とスーツにラテン音楽。そして時々、昭和歌謡。をテーマに展開。生演奏やカラオケ大会などのイベントを定期的に開催し、徹底的に楽しませる飲食店を目指す。平均客単価は、昼900円、夜3000円程度とした。

<神保町 青二才>
神保町 青二才

<カウンター上部に商品ディスプレイ>
カウンター上部に商品ディスプレイ

<客席>
客席

「神保町 青二才」も商業施設初出店で、店内42席、テラス17席を展開。日本各地の日本酒を日替わりで随時60種類以上用意。6か月の期間で売り込み日本酒の店内ディスプレイを実施。オープン時は香川県の「川鶴」を選定した。

日本酒は基本的に、3尺370円、5尺480円、8尺730円の均一価格でシャンパングラスで提供。価格が高くていろいろな日本酒が飲めない。日本酒にはなじみがないが試してみたいといったお客が気軽るに日本酒を飲める工夫をした。平均客単価は、昼900円、夜3000~3500円とした。

<クラフトビアマーケット>
クラフトビアマーケット

<30種類の樽生クラフトビールを展開>
30種類の樽生クラフトビールを展開

<店内>
店内

「クラフトビアマーケット」は、地元の神保町にも店舗を構える地ビールの専門店。日本全国の樽生クラフトビールを常時30種類、グラス480円均一、1パイント780円均一で提供するビアバー。
店内45席、テラス14席を展開。平均客単価は昼900円、夜3000円~4000円を想定する。料理は燻製×イタリアンをテーマに、「自家製ベーコンの燻しポテトサラダ」や「軽く燻した旬魚のアクアパッツァ」などを提供する。

<HASSO CAFFE with PRONTOプロント>
HASSO CAFFE with PRONTOプロント

<店内>
店内

博報堂旧本館を復元した建物の1階には、「生活者発想」と「パートナー主義」を企業理念に掲げる博報堂と、「カフェ&バープロント」が共同で運営する、全国初となる「HASSO CAFFE with PRONTOプロント」が出店する。「HASSO」は「発想」を指し、来客者自身では考えたこともないような思考のきっかけと巡り合い「発想」が生まれる、新たなスタイルのカフェ&バーを目指した。

<2階レイアウト>
2階レイアウト

2階には、蕎麦をつけ麺スタイルで食べる新業態「蕎麦 酔処 猿夢来庵」や、地元で大人気のタイ料理屋「メナムのほとり」、中華料理の「赤坂飯店」、「九州沖縄料理ナンクルナイサきばいやんせー」が出店する。

<蕎麦 酔処 猿夢来庵>
蕎麦 酔処 猿夢来庵

「蕎麦 酔処 猿夢来庵」は店内26席、テラス16席、合計42席を展開。平均客単価は昼850円、夜3500円を想定する。太めの固ゆで麺を、甘辛く煮た牛しぐれ煮とラー油をきかせたつけ汁で食べる「つけ蕎麦」スタイルを提案する。

<メナムのほとり>
メナムのほとり

<厨房>
厨房

<メニューの一例>
メニューの一例

「メナムのほとり」は、地元で続くが老舗が出店したもので、タイ人コックが、本場のタイ料理を提供。店内は、白の土壁を基調に、大柄な木目と花形ブロックを使い、アジア諸国の洋館を表現した。店内38席、テラス席20席、合計58席を設置。平均客単価は昼880円、夜2000円を想定する。

<赤坂飯店>
赤坂飯店

「赤坂飯店」は創業60年の中国料理店で、老舗の味を生かした、担担麺や麻婆豆腐などを気軽に楽しめるカジュアルラインの店舗とした。客席はフードコートのみで、想定客単価は昼800~1000円、夜800~1500円とした。

<九州沖縄料理ナンクルナイサきばいやんせー>
九州沖縄料理ナンクルナイサきばいやんせー

<店内>
店内

<ランチメニュー>
ランチメニュー

「九州沖縄料理ナンクルナイサきばいやんせー」は、九州・沖縄から直送した食材を使用。ランチは価格とボリュームにこだわったメニューを展開。夜は、オリオンビールや泡盛、古酒、九州の焼酎をそろえ、ゴーヤちゃんプル、沖縄そば、肉料理などを提供する。店内58席、テラス28席、合計86席を展開。平均客単価は昼850円、夜3500円程度を想定する。

<GARB pintino>
GARB pintino

<バーカウンター>
バーカウンター

<店内>
店内

「テラステーブル」と離れる形で、ウェディングパーティー機能も兼ね備えた上質なレストラン「GARB pintino」を配置。気取らず自分スタイルで食とお酒を楽しむをコンセプトに展開。カウンターを囲むバーエリア、個室、テーブル席、テラス席など、さまざまな利用シーンにあわせた客席を用意した。店内77席、テラス16席、合計93席を展開。想定客単価は昼1500円、夜6000円とした。

<テラスファーム>
テラスファーム

<ハーブガーデン>
ハーブガーデン

屋上部分となる3階には、日本初の飲食店特化型都市型農園「テラスファーム」を配置。シェア畑などを手掛けるアグリメディアが、日本初の飲食店特化型都市型農園を運営する。

同社の専任スタッフが、契約した店舗で使う野菜を、無農薬・有機質肥料で大切に育て提供し、採れたてのこだわり野菜を、施設内の各契約店舗で味わうことができる。併設のハーブガーデンでは、季節のハーブを収穫し、ハーブをジュースやカクテル、食事で提供する。

<TKPガーデンシティPREMIUM神保町>
TKPガーデンシティPREMIUM神保町

<会議室の一例>
会議室の一例

そのほか、カンファレンスゾーンとして、「TKPガーデンシティPREMIUM神保町」を配置。広場や通りに面した2つのホールと3つの会議室を配置し、あわせて最大約600人が収容できる施設とした。

施設概要
所在地:千代田区神田錦町3-22
敷地面積:6,049.85㎡
延床面積:52,850.49㎡
用途:事務所、店舗、カンファレンス
階数:地下2階、地上17階、塔屋3階
構造:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート
造鉄筋コンクリート造)

<ファミリーマート>
ファミリーマート

<博報堂旧本館の入口>
博報堂旧本館の入口

<庭園には、アート作品を配置>
庭園には、アート作品を配置

■テラススクエア
http://machiterra.jp/

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