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メルシャン/長野に新ワイナリー、2027年日本ワイン販売6.7万箱目指す

2018年09月06日 15:00 / 流通最前線トレンド&マーケティング

<レセプション>
レセプション

塩尻工場の建屋の半地下の構造を生かし、重力に従って優しくブドウ果実やワインを移動させる「グラビティ・フロー」を意識した設計とした。

<醸造棟でブドウを破砕>
醸造棟でブドウを破砕

収穫したブドウを最初に迎える「レセプション」では、ブドウを房から外し、粒の状態にし、選果を行う。

<9つのタンクを備えた>
9つのタンクを備えた

建屋の中には、新たに小型ステンレスの発酵タンクなど9つのタンクや、育成用のオーク樽、瓶詰設備を設置した。

<2年目用の樽庫>
2年目用の樽庫

赤ワインに特化したワイナリーとして、樽庫は、1年目と2年目の育成期間ごとに育成できるよう、2つに分けた仕様とした。

半地下に施設があるため、樽庫は育成に適した、一定の温度・湿度が保たれている。

<工場開場時より貯蔵に使用していた歴史ある大樽>
工場開場時より貯蔵に使用していた歴史ある大樽

また、塩尻工場開場時より貯蔵に使用していた歴史のある大樽を保存展示し、見学者に公開する。

<箱庭ヴィンヤードの説明をする勝野泰朗ワイナリー長>
箱庭ヴィンヤードの説明をする勝野泰朗ワイナリー長

敷地内には、同社で初めてメルローの垣根栽培を試した畑「箱庭ヴィンヤード」もある。敷地の中の小さな畑への親しみを込めて、「箱庭」と名付けた。

<メルシャンの代野社長(左)、小口利幸・塩尻市長>
メルシャンの代野社長(左)、小口利幸・塩尻市長

9月5日に行われた内覧会で、メルシャンの代野照幸社長は、「日本ワインは、10年前に比べ、1.5倍の市場になったが、現在踊り場にある。このワイナリーが、再成長の起爆剤になると期待している。また、日本ワインは2極化している。500円以下のワインも好調だが、1000円以上の中価格帯も伸びている。高品質ワインの需要に応えたい」。

「塩尻市は、1976年にメルローの契約栽培を開始した桔梗ヶ原地区があり、2015年には、新たに片丘地区に約13haのブドウ畑を確保し、現在5分の2で栽培が始まっている。畑の拡大や日本ワインならではの繊細で洗練された味わいの高品質なワイン造りで、国内外へ情報発信し評価を高め、日本ワインの普及を目指す」と話した。

<6人のスタッフが高品質ワインを造る>
6人のスタッフが高品質ワインを造る

さらに、年に数回の一般公開日には、ワイナリツアー(要予約・有料・人数限定、先着順)と、テイスティングコーナーでのテイスティング(予約不要・有料)とワインの販売を行う。

■シャトー・メルシャン 桔梗ヶ原ワイナリー
所在地:長野県塩尻市大字宗賀1298-80
敷地面積:7392.86m2
製造棟(醸造棟・樽庫棟・包装棟)面積:1023.51m2
初年度(2018年度)仕込計画:約1000~1500ケース
最大製造能力:50t
スタッフ:6名
出荷:2020年開始予定
2018年一般公開日:9月8日(土)、9月15日(土)、9月16日(日)、9月22日(土)、10月27日(土)、11月10日(土)各日とも12時30分~16時
www.chateaumercian.com

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