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JFRカード/金融で暮らしの幸せ提案、地域活性化も目指す新ポイント展開

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J.フロント リテイリンググループは「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する。」というグループビジョンを掲げ、百貨店としてモノを売るだけではなく、顧客に暮らしの中の幸せの発見、将来の不安解消などの新たな価値を提案している。今年発表された中期経営計画では、事業ポートフォリオを変革し、百貨店、商業施設の着実な成長の一方、デベロッパー、決済・金融事業のシェアを拡大し、2030年営業利益ベースで小売6割、デベロッパー・金融などで4割を目指している。その一環として、グループの決済・金融部門を担うJFRカードは、今年1月に大丸松坂屋カードをリニューアル、単なるカード事業に止まらない新たな事業展開を進めている。JFRカードの二之部守社長に顧客の楽しみ方、暮らし方を支える決済・金融サービスにおけるベストパートナーを目指す同社の戦略について聞いた。

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金融で顧客の楽しみ方、暮らし方をサポート

――グループの決済・金融事業の位置付けを教えてください。

二之部 今年4月に発表した新中期経営計画(2021~2023年度)の3つの重点戦略の一つとして、こころ豊かでサステナブルなライフスタイルを楽しむ生活者への提案という「プライムライフ戦略」を掲げました。この中で決済・金融部門では、新たな決済手段の提供によるロイヤルカスタマーの拡大、顧客のライフプランニングを通じた付加価値の高い金融サービスを展開することを明確にしています。

コロナ禍の前から消費者の行動が大きく変わってきています。グループでは、大丸松坂屋百貨店とパルコという二大小売業がありますが、百貨店自体もここ10年~15年、斜陽産業と言われ売上も落ちています。一時インバウンド需要が生まれましたが、コロナ禍で現在の売上は苦戦しています。百貨店は、物販にとどまらず、モノ・コト・サービスを一貫して提供するという変化が求められています。それに対応し百貨店の形態も今までの売上、仕入れのビジネスモデルから、不動産、金融など含め総合的に顧客のニーズに対応する形に変わってきています。グループ全体が変わっていく中で金融事業をもう一度見つめ直し、顧客に価値を提供し、収益の柱にしていく考えのもと、単なるクレジットカード事業に止まらないビジネスモデルを目指しています。

――新たなビジネスモデルとはどのような取り組みでしょうか。

二之部 今までは百貨店・商業施設の中の決済、買物に付随するポイント事業を行っていました。戦略を見直す中で、「くらしの『あたらしい幸せ』を発明する。」というグループビジョンに沿って、クレジットカードを中心とする当社のミッションとしては、まず一つ目に日々の暮らしの中で、ストレスフリーな決済・金融サービスを提供します。もう一つの切り口として、顧客それぞれのライフステージにおける懸念、心配を解消する、あるいは幸せな家族作り、ライフプランを作っていくのをお手伝いするというのを2軸のミッションとしています。

――ライフプラン作成の支援など第2軸について具体的に教えてください。

二之部 今年1月の大丸松坂屋カードリニューアルを機に、バリュエーション豊かな優待サービス、保険・金融相談などを充実させています。以前から保険商品は扱っていましたが、会員に対して単に保険を提供するという位置付けから、グループのピジョン、当社のビジョンと結びつけ、顧客に保険を提案するということを始めました。まだまだスタートしたばかりなのですが、今力を入れているのは顧客の相談に乗ることです。情報提供をリアルでもデジタルでも行っています。コロナ禍でしたので、セミナーのライブ配信、あるいは録画していつでも見ていただけるライフプラン、健康、相続といった硬いテーマからカラーコーディネートやヨガなどエンターテインメント要素のある配信まで幅広く実施しています。

――保険・金融商品のコンサルティングと紹介を行う「QIRA[キラ]フィナンシャルラウンジ」も登場しましたね。

二之部 今までクレジットカードカウンターは、百貨店の店内にあって、さまざまなお問い合わせ、カード入会の受付をやっていたのですが、グループ全体で顧客の暮らし方、困りごとなどの相談に乗るという方向性で事業を展開している中、昨年11月、心斎橋パルコがオープンしたときに、「QIRAフィナンシャルラウンジ」を新設しました。

内装は明るくカジュアルにゆったりしたスペースで、顧客との新しいコミュニケーションスペースとして活用していきます。そこで、もちろんカードのお問い合わせですとか入会案内もしますし、新しい生活様式に対応して、オンライン相談・オンラインセミナー、ライブ配信などを行います。ファイナンシャル・プランナーが生活設計のコンサルティング、保険・金融の相談も対応します。個室や相談スペースをそなえ、プライバシーに配慮した造りになっています。

<新カードは2種のポイントが貯まる>
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――顧客相談の充実を含めカードリニューアルの狙いについて教えてください。

二之部 百貨店自体ビジネスモデルがどんどん変わっている中ではありますが、当社の顧客層はシニアの比重が大きいです。もちろん若い人もいらっしゃいますが、従来若い人、特に30代~40代の女性にアピールできるような商品ではなかったので、将来を見据え30代~40代女性をメインターゲットとした商品の見直しをしました。その中で、ライフプランなどの支援策を充実させ、女性のための人間ドック優待、業務用マシンを使って自分でケアする「じぶんdeエステ」の割引、健康的な食材宅配の「大地を守る会」の優待など美容・健康に関する新しいサービスを提供しています。

そういった新施策をアピールするためにデザインも大きく変えました。横型のカードから、縦型のカードデザインを採用。Visaのタッチ決済も導入し、カード番号も 4 桁 4 段の分かりやすい表記を採用したほか、カードカラーもゴールド、ピンク、ブルーといったシンプルで上質さを感じる色合いを目指しました。また、従来の大丸・松坂屋のポイントに加えて、新たにポイントが貯まるポイントプログラム「QIRA[キラ]ポイント」も導入しました。2種類のポイントが貯まるカードに刷新しています。

<新カードデザイン>
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新ポイントプログラムでグループも地域も活性化

――新ポイントプログラム「QIRAポイント」とはどのような制度でしょうか。

二之部 「QIRA ポイント」は大丸・松坂屋での利用だけでなく、スーパー、コンビニエンスストア、オンラインショッピングなどの買物で、クレジットカードを使用した際も貯まります。貯まった「QIRA ポイント」は、大丸・松坂屋のポイントへの交換はもちろん、WAON、楽天ポイントなどさまざまな提携ポイントや商品、サービスへの交換に利用できます。顧客とのコミュニケーションという観点で、ウェブサイトのデザインもすべて一新しましたし、アプリもこのリニューアルと同時に、導入しました。それから今SNSではTwitter、Instagram、Facebookで情報発信も始めています。アプリでの新着情報のプッシュ通知のほか、クーポン配信も検討しています。

――「QIRA ポイント」の今後の展開について教えてください。

二之部 PARCOポイントとの交換、GINZA SIX、BINO(ビーノ)という小規模商業施設も今4カ所あり、これらのポイントも対応予定です。グループ不動産開発として、名古屋の栄エリアで三菱地所、名古屋市と共同でかなり大きな商業施設開発を実施していますが、ここでも導入し、グループのさまざまなブランドの商業施設をつなぐ手段として「QIRAポイント」を位置付けています。さらに、グループの成長だけでなく、地域活性化を実現するため加盟店事業も開始しました。

>>次ページ 地域社会との共生、周辺店舗との相互送客目指す

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