セブンイレブン/安全・安心・健康を訴求「カラダへの想いこの手から」で商品開発
2018年03月01日 16:25 / 商品
セブン-イレブン・ジャパンは2月28日、全国のセブン‐イレブン店舗において、「カラダへの想いこの手から」のキャッチフレーズを新たに採用し、「安全・安心・健康」にこだわった商品の展開を強化すると発表した。
消費者アンケートで、身体に良い食生活として気を付けていることの1位に「野菜を食べる」ことが上がっている一方で、コンビニエンスストアに対するイメージとして、野菜が摂れない、添加物が入っている、カロリーが高いといったイメージがあることに対応した施策。
取締役執行役員の石橋誠一郎商品本部長は、「当社は専用工場を活用して、安全・安心・健康にこだわった商品を作り続けてきたが、残念ながら商品へのこだわりが伝わっていない面がある。キャッチフレーズを明確に打ち出すことで、野菜が少ない、添加物が入っている、カロリーが高い、栄養が摂れないといったマイナスイメージを払拭したい」と述べた。
お弁当、おにぎり、惣菜、パンといったデイリー商品を中心に、「カラダへの想いこの手から」のキャッチフレーズを添付した商品を投入する。
消費者に対して、身体にとって、何が良いのかを明確にするために、個別商品にもキャッチフレーズを付与する。
3月~5月は、「レタス1個分の食物繊維を使用」と明記し、食物繊維2.4gが入ったおにぎり2アイテムを投入。また、「1日に必要な1/2以上の野菜」と明記し、チルド弁当2アイテム、スープ惣菜4アイテム、麺類2アイテムを投入する。
おにぎりでは、「もち麦もっちり!梅こんぶおむすび」(税込120円)、「小さな五穀ごはんおむすび大葉味噌」(120円)を投入する。
もち麦は、白米の20倍の豊富な食物繊維量がある。健康に良い、大麦、もち麦・黒米に対するニーズがあっても、雑穀米は、種類により炊飯時間が異なり、家庭で炊飯することが難しいことに着目したという。
石橋本部長は、「セブン-イレブンの商品開発はおいしさを担保しており、、カロリーオフや糖質オフなどを全面に打ち出した商品開発はしない。ただ、お客様にとって分かりやすい健康に対するイメージも必要となっている。低カロリー、高たんぱくなど、食の時代に求められる健康基軸をいま、調査している」。
「調査の結果、食物繊維が入っている商品として認識してもらうには、レタス1個分という表示が必要であり、野菜が入っていると思ってもらうには、1日に必要な2分の1以上という表記が必要であることが分かった。今後、ミネラル、鉄分など、求められる要素で、商品コンセプトを決めていく」と述べた。
なお、今期からの商品開発では、自社開発商品で栄養成分表示を全面に出すほか、外国人観光客に対応し、一部商品で原材料の英語表記を導入する。
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