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全国から揚げ調査/2018年の日本人のから揚げ消費は、220億個以上に

2018年10月02日 13:50 / 商品

ニチレイフーズと日本唐揚協会は10月1日、「全国から揚げ調査2018」の調査結果を発表した。調査によると、1人あたり年間約240個のから揚げを消費しており、全国の年間から揚げ消費は推計値で220億個以上となった。

<全国の年間から揚げ消費個数(推計値)>
全国の年間から揚げ消費個数(推計値)
出典:ニチレイフーズプレスリリース(以下同じ)

20~79歳の日本人総数9192万1260人(2015年度国勢調査)に、1カ月に1回以上から揚げを喫食する人の割合をかけて算出した。

喫食者数に鶏のから揚げ (惣菜、コンビニ、専門店、外食店、冷凍食品、手作り)の喫食頻度と1回に食べる平均個数を掛け合わせて1年間の消費個数を算出したもの。

6月22日~25日に、全国の20~79歳の一般消費者1万3922人、カラアゲニスト330人を対象に、「鶏のから揚げ」に関する意識・実態をインターネットでアンケート調査した。

カラアゲニストは、日本唐揚協会が実施しているから揚げ検定の試験に合格し、から揚げを愛し、から揚げの魅力を広く発信する会員で、2018年4月現在の会員数は約10万人となっている。

カラアゲニストは、 一般消費者の約4倍(年間約1000個)を食べていることも判明した。

全国のから揚げ専門店の店数は、推定で2011年の420店から1408店(2018年4月現在、日本唐揚協会調べ)と約3.4倍に拡大した。

お弁当だけでなく、夕食シーンにも利用できる冷凍食品のから揚げがヒットしたことや、スーパーやコンビニエンスストアで気軽に購入できるようになったことなど、消費者がから揚げを夕食や昼食のみならず、おやつやおつまみと、幅広いシーンで利用していることが今回の結果の背景にあるという。

<から揚げを最もよく食べいる都道府県は?>
から揚げを最もよく食べいる都道府県は?

1カ月1人当たりのから揚げ消費個数を都道府県別で調べたところ、最も多かったのは「青森県(32.0個)」。次いで「大阪府(30.9個)」、「福岡県(29.9個)」の順となった。

一方、最も少なかったのは「愛知県(14.1個)」で、1位の半分以下の結果となった。

<最も好きなから揚げの部位は?>
最も好きなから揚げの部位は?

鶏のから揚げの「好きな部位」(複数回答)を聞いたところ、全体では「もも(85.8%)」が圧倒的な人気でトップ。次いで「むね(44.4%)」、「手羽先(37.5%)」という結果になった。

都道府県別で比較すると、最も「もも」を好きなのは「奈良県(92.0%)」。「むね」は、から揚げ専門店の多い「大分県(57.0%)」がトップだった。

「手羽先」は「愛知県(48.0%)」をおさえて、「鹿児島県(52.0%)」がトップという結果となった。

<から揚げのイメージは?>
から揚げのイメージは?

「から揚げのイメージ」(複数回答)について聞いたところ、全体で「家族で楽しめる(44.8%)」、「家族が好き(44.7%)」「メインのおかずになる(42.9%)」との結果が上位となった。

「惣菜から揚げの衝動買い」の有無についても聞いてみたところ、全体では62.5%が衝動買いの経験が「あり」と回答した。

性年代別では50代女性(74.5%)が最も高く、次いで40代女性(68.5%)、30代女性(67.8%)の結果となった。

から揚げのシズル感溢れる魅力や、家族に人気のおかずである点はもちろん、から揚げが夕食や昼食、そのつなぎのおやつやおつまみとしても便利に利用できる点が、30から50代の女性に特に選ばれている理由と思われる。

<から揚げに最も合う飲み物は?>
から揚げに最も合う飲み物は?

から揚げに最も合う飲み物を聞いたところ、全体では「お茶(日本茶+烏龍茶)(45.5%)」が最も高い結果となった。

一方、年代別でみたところ、20代は「お茶(日本茶+烏龍茶)」を含むノンアルコール類が過半数を占め、アルコール類は15.1%であったのに対し、50代はビール単独でも27.3%とその差が歴然だった。

アルコール類全体で約4割と、50代はおつまみとしての利用が多いことがうかがえた。

<月1回以上食べているから揚げの喫食頻度>
月1回以上食べているから揚げの喫食頻度

月1回以上食べているから揚げの喫食頻度を調査したところ、「冷凍食品(23.7%)」が「コンビニ(21.8%)」、「外食(16.9%)」を上回る3位にランクインし、「手作り(39.5%)」「惣菜(37.5%)」に続く結果となった。

理由としては冷凍食品のから揚げを「夕食」で利用する方が多いことや、「調理の手軽さ」などが考えられる。

それぞれの喫食シーンについて調査したところ、「夕食」としての利用が最も多い結果となった。特に「冷凍食品」は、お弁当だけでなく「夕食(55.4%)」で最も利用されており、利用シーンの広がりから「コンビニ」「外食」を上回ることになったと挙げられる。

「冷凍食品のから揚げ」の購入理由(複数回答)を聞いたところ、理由は「調理が楽(47.0%)」 「保存ができる(46.0%)」「価格が手頃(39.5%)」など、冷凍食品の強みであるポイントが上位の結果になった。

カラアゲニストの回答では、「保存ができる(65.3%)」「好きなときに食べられる(50.0%)」との回答が半数を超えており、から揚げ好きにとって「冷凍食品」のから揚げは、調理の手軽さだけでなく常備食として購入されていることがうかがえた。

■全国から揚げ調査2018
https://www.nichireifoods.co.jp/news/2018/info_id6291/

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