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キリン/飲食店向け小型サーバー「TAPPY」全国1万店展開目指す

2021年02月03日 12:00 / 商品

キリンビールは2月3日、3リットルペットボトルで「キリン一番搾り生ビール」「キリンサワー」を提供可能な2タップの新たなサーバー「TAPPY(タッピー)」を4月20日から全国で展開すると発表した。

<TAPPY>
TAPPY

2020年11月に全国6県(愛知県・石川県・富山県・福井県・福岡県・宮崎県)でテスト導入し、好評だったことを受け、本格開始するもの。

「TAPPY」は、飲食店、物流における社会課題を解決する新たなサーバー。ネーミングの由来は、ビールサーバーの「TAP」を使いながら、外食産業に関わる全ての人が「HAPPY」になることを願い名付けた。

小規模な3リットルペットボトルを採用することで、大樽に比べて1本を使い切るまでの期間が短くなり、 よりおいしい「一番搾り」の提供が可能。その結果、「顧客満足度」「飲食店への来店動機」も向上し、さらには「一番搾り」ブランドの価値向上にもつなげたい考えだ。

「TAPPY」は従来の樽詰生ビールサーバーに比べて商品の取り付けやサーバー洗浄が簡易であることから、外食産業の課題でもある労働力不足の解決に貢献する。

サーバー内のホースが短いため、サーバー洗浄時にロスするビールが減り、フードロスの削減につながる。オペレーション負荷軽減による人件費削減と合わせると、削減コストは平均的な店舗で年間あたり約16万円を見込む。

3リットルペットボトルというワンウェイ容器を採用することで、ビールの空樽回収作業が不要になり、社会的に逼迫している物流負荷の低減に加えて物流費の抑制も実現する。

コロナ禍で外出自粛が続く中、飲食店来店頻度や滞在時間が減少し、ビール1樽あたりの消費期間が長期化することで、鮮度の良い「おいしいビール」の提供が難しいケースが発生している。重量があるビール大樽の持ち運び、ビールサーバーの洗浄作業は、労働力不足が問題となっている外食産業にとって一定の負担になっている。

また、トラックドライバー不足など物流環境の社会的課題により、 安定した商品輸送にも将来的なリスクがある。

今回、おいしい・かんたん・おトクな「TAPPY」を全国1万店以上に展開していくことで、このような社会課題の解決に向けて取り組んでいく。

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