ローソン/「金しゃりおにぎり」刷新、おにぎり売上高20%増目標
2023年04月11日 14:10 / 商品
ローソンは4月11日、新「金しゃりおにぎり」を投入することで、2024年2月期におにぎりカテゴリー売上高で前年比同期比20%増を目指すと発表した。同日、都内で開催した新「金しゃりおにぎり」説明会で、商品本部の水島史喜デイリー・厨房部部長が明らかにした。
水島部長は、「2022年4月から人流が徐々に回復しつつあり、2023年3月のおにぎり全体の平均販売高は、前年対比で約2割増となった。ゴールデンウイーク、夏の行楽シーズンに向け、さらなる人流回復に期待が持てる。米飯カテゴリーにおけるおにぎりの販売構成比は約6割と高い。また、おにぎり全体の中で、高付加価値商品が好調で『金しゃりおにぎり』シリーズは、おにぎり全体の約2割を占めている。『金しゃりおにぎり』シリーズのリニューアルによって、4月度はおにぎりカテゴリーで前年対比30%増、コロナ前の2019年度対比でも15%増を目指す。5月以降も継続して、毎月、20%増を目指しており、通年でもおにぎりカテゴリー全体で20%増を目指したい」と述べた。
4月18日から、定番メニューとして製法や具材を見直した「金しゃりおにぎり焼さけハラミ」税込279円、「同いくら醤油漬」279円、「同熟成生たらこ」235円、「同塩にぎり」113円を発売する。また、同日から、新メニューとして、「同熟成紀州南高梅種抜きまるごと一粒梅」235円を全国で発売する。さらに東日本エリアでは「同焼鮭ほぐしと塩すじこ」(279円)、西日本エリアでは「同焼鮭ほぐしといくら醬油漬」(279円)を投入する。
「金しゃりおにぎり」シリーズは、2019年4月から開始した、おにぎりの新シリーズで、厳選した国産米を配合したブレンド米を使用することで、粒感のあるふっくらとした食感が楽しめるのが特長となっている。現在、「金しゃりおにぎりシリーズ」の米には、しっかりとした粒感ともっちりとした食感、さらに冷めても美味しいことが特長のブランド米「雪若丸」(山形県)、「ひゃくまん穀」(石川県)、「富富富」(富山県)」を使用。発売する地区ごとにおにぎりの米に占める割合で、ブランド米を50%に配合してブレンドしている。
今回、全国35カ所のおにぎりの製造拠点に、新たな「おにぎり成形機」を導入した。おにぎりの製造ラインに新規機材を導入するのは12年ぶりとなる。これまでの成形機は、三角型の中で、上下からプレスする方式のため、平たいおにぎりになっていたが、今回、「立体成形方式」を採用した。立体成形方式では、上下に加えて両サイドを加えた4方向からプレスすることで、おにぎり全体を立体的に均等に成形することができ、手で握ったような「ふっくら感」を実現したという。
破断試験結果では、新しい塩にぎりの内部圧力は旧製品と比べて約30%減少した。一方で、おにぎりをCTスキャンで空気含有量を調べたところ旧製法対比で、約30%空気含有量がアップした。
また、今回の設備投資について水島部長は、「今回、ベンダー様が投資を行っているが、商品設計上の構造において、設備投資に充当できるような利益構造について協議をしている。協議の上で、短期的に投資回収するもの、長期的に投資回収するものを決めて商品設計をしている」と解説している。
商品リニューアルにあたり、新旧商品の食べ比べ実食調査を全国で実施した。3月18日に、全国47都道府県の5125人に、主力商品の「金しゃりおにぎり焼さけハラミ」で、食べ比べをしてもらったところ、約97%の人が「ふっくらおいしくなった」と回答したという。ゴールデンウイークにも対応して、4月下旬から、おにぎりでキャンペーンを実施する予定で、人流回復と合わせて、目標達成を目指すという。
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