富士通/レジなし決済「Brainforce ウォークスルーチェックアウト」開始
2020年10月16日 16:05 / IT・システム
富士通は10月16日、小売業者のデジタルシフトを支援する新シリーズ「Brainforce」の第1弾「ウォークスルーチェックアウト」を提供開始した。
「Brainforce」は、データベースや情報分析、決済などの業務アプリケーションをクラウド上に展開し、それらにアクセスするためのAPIとスマートフォンアプリで構成しており、必要な機能を短期間で構築。小売業者のデジタルシフトを支援する。
第1弾「Brainforce ウォークスルーチェックアウト」、およびキャッシュレス決済に特化したサービス「Brainforce キャッシュレス決済」を10月16日より販売開始。これにより、消費者は店舗におけるレジ待ちから解放され、合計金額、以前の購入履歴を確認しながら新たな買物体験が楽しめるという。
小売業者は、レジ対応人員の効率化やレジ台数見直しによる運用コストと店舗スペースを削減。より詳細な購買データの収集などが可能になる。
今後、2021年3月までに同シリーズはネットスーパー向けサービスも追加し、2022年3月末までに関連ビジネス含め年間約200億円の売り上げを目指す。
リテールシステム事業本部の清水圭第二ソリューション事業部長は、同日行われたオンライン説明会で、「リテールビジネスのデジタルシフトに向けた業務アプリケーションをクラウドで提供。会員数や店舗数に応じた月額料金で、どのようなDXから取り組むか迷っている企業でもスモールスタートから試すことができる」としている。
料金イメージは、利用店舗10店以下、会員1万人以下での採用の場合、月額税別30万円からを想定している。
「ウォークスルーチェックアウト」の利用方法は、スマートフォンにメールアドレス、カード情報を事前に登録。GPSと連動してワンタッチで店舗にチェックインできる。その後、店内の商品、棚についているバーコードを顧客自身のスマホで読み取り、会計。不正利用防止のため、出口で決済完了手続きを行う。
消費者は会計金額を途中確認することで、買いすぎ、買い忘れを防止、レジ待ち時間のストレスを減らすことができる。
店舗側は、キャッシュレス運営により、店舗業務を効率化。顧客の購入したり、迷って買わなかった商品の情報を入手することで、今後の販促などにデータを活用できる。
対応するキャッシュレス決済は、現在クレジットカードとPayPayで今後利用状況を見ながら追加を検討する。
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