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住友商事、JAL/インバウンド向け衣料シェアリング実験を開始

2023年07月05日 13:27 / IT・システム

日本航空(以下:JAL)と住友商事は7月5日~8月31日、JAL運航便を利用する海外から日本への旅行・出張者を対象とした衣料シェアリングサービス「Any Wear, Anywhere」の実証実験を行うと発表した。

<インバウンド向け衣料シェアリング実験>
インバウンド向け衣料シェアリング実験

コロナ禍を経て、再び飛行機での移動が増えつつある現在、「持続可能性」への関心の高まりとともに、観光においてもサステナブル・ツーリズム(持続可能な観光)を推進する動きが世界中で活発になっている。旅行先、宿泊先、移動手段などについて、よりサステナブルな選択をしたいと考える旅行者が増えているという。

今回、両社は渡航先で衣類をレンタルすることで、少ない荷物での移動体験の提供と、それに伴う環境価値創出をコンセプトとした「Any Wear, Anywhere」を開発。渡航先における衣食住の全てについて現地のものを利用できる環境を整え、旅行・出張をよりサステナブルなものに変えていくことを目指す。

住友商事は、サービスの実現に向けた予約システムの開発、衣類の調達・管理を担う。

衣類は日本国内で滞留しているアパレルの余剰在庫や古着を活用することで、シェアリングを通じてサーキュラーエコノミーに貢献したい考えだ。

JALはサービスの利用により、顧客の預け入れ荷物重量の変化をモニタリングし、環境負荷低減効果(飛行機重量の削減によるCO2排出量の削減効果)を検証する。

利用方法は、「Any Wear, Anywhere」の予約サイトにアクセスし、Reservationページから訪日シーズンや用途に合った衣料セットを選択する。

JAL運航便の予約番号、衣料セットの受取日・返却日、受け取りたい滞在先情報等を入力し決済を行う(渡航予定日の1カ月前までに要予約。また、返却日は受取日から原則2週間以内)。

少ない手荷物でJAL運航便に搭乗。ホテルで予約した衣料セットを受け取り、使用後、返却する。

「Any Wear, Anywhere」でレンタルされる衣料の調達に、アパレルのオンラインマッチングプラットフォーム「スマセル」を運営するウィファブリックが協力。白洋舍が、レンタルされた衣類の洗濯・クリーニングで連係する。

■「Any Wear, Anywhere」の予約サイト
https://anywearanywhere.store/ja

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