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イオンディライト/対話型AI運用開始、月1000時間の作業削減目指す

2023年09月29日 11:37 / IT・システム

イオンディライトは9月29日、独自開発した対話型AI「AI マネージャー」について、10月より全従業員約4000名を対象に運用を開始すると発表した。

<利用イメージ>

業務効率化を目的に、日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service」などを活用したもの。同社が1月に発足した、20~30代の若手従業員から成る「若手未来検討プロジェクト」で議論を重ねた成果のひとつだという。

バックオフィス業務の支援から運用を開始し、操作性の改善や機能の拡張、支援範囲の拡大を進めていくことで、全社で月間1000時間の作業時間削減を目指す。

計画の第1フェーズ(10月~12月)では、社内規定やマニュアルを学習させた「AI マネージャー」をリリースし、規定の確認や申請業務などのバックオフィス業務を支援。規定・マニュアル類を探す手間やそれを他の従業員に問い合わせるコミュニケーションコストを低減させることで事務作業の大幅な効率化を図る。

同時に、社内ポータルサイトや従業員向けサイトでの周知活動を実施していくことで「AI マネージャー」活用の習慣化を目指す。

第2フェーズ(2023年12月~2024年3月)では、同社が培ってきた各種設備の管理運営ノウハウや事件・事故情報、及びそれらの対応マニュアルを学習させることで、業務支援範囲を施設管理の現場業務にまで拡大していく。

また、各種工事における受発注データや見積データを学習させることで見積作成の効率化や精度向上を図る。実際の現場での運用を通じて、操作性や回答精度の向上などの改善に取り組む。

そして第3フェーズ(2024年4月以降)では、継続的に機能を拡張していくことで「AIマネージャー」を従業員の頼れるパートナーへと育成していく。

なお、AIマネージャーのシステムは、同社独自のネットワーク上に構築されているため、外部ユーザーが利用することや同社が保有するデータが一般公開されている生成AIの学習に使用されることはないという。

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