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IBM×SAP/小売向けAIソリューションで協業、業務効率化目指す

2024年01月19日 14:26 / IT・システム

IBMはこのほど、小売業界のサプライチェーンや販売・サービス強化などを支援する「生成AIを活用したソリューション開発」でSAP社と協業することを発表した。

2社は、テクノロジーに関する専門知識を共有しており、ビジネスに特化したAIとデータのプラットフォームであるIBM watsonxと、AIアシスタント製品のSAPソリューションへの組み込みを完了した。メーカー・卸売業者・小売業者が、店舗レベルの品ぞろえをより効率的に管理して商品流通を改善し、収益増加を促進することを目的とする。

開発予定の主なソリューションは3つ。1つ目「輸送計画と運行の強化」では、IBMがSAPソリューションに天候・交通・地域イベントなどの外部データを送り、AIを適用してメーカーが最適な店舗配送ルートを特定して、コストやカーボンフットプリント削減の支援を計画する。情報はリアルタイムで更新され、ドライバーが状況に応じて配送ルートを変更できるようになるという。

2つ目は「店舗レベルでの品ぞろえの最適化」。各店舗の市場動向・過去の販売パターン・需要予測・現在の商品構成などに基づいて店舗レベルで品ぞろえできるように、AIと生成AIの適用を計画している。具体的なお薦め商品を提案できるようになることを目指しており、売上最大化と商品ロス最小化に向け、店舗の品ぞろえに十分な商品を追加するための事前計画なども含まれる。

3つ目の「注文決済の自動化」では、自動化とインテリジェント・ワークフローを使用して業務効率をアップ。SAP Direct Distributionのラスト・ワン・マイル配送コンポーネントのAIに基づいて決済精度の向上を支援するソリューションを開発する。

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