ファミリーマート/ファミマTカード販促刷新「ファミペイ特別価格」開始

2019年06月27日 17:00 / 販促

ファミリーマートは6月30日、ファミマTカード会員向けに実施している割引サービス「ファミマTカード会員特別価格」を終了する。

<ファミマTカード会員特別価格の一例>
ファミマTカード会員特別価格の一例

7月1日からバーコード決済付きスマートフォンアプリ「ファミペイ」を開始することに伴うもので、ファミマTカードの販促を刷新するもの。

ファミマTカード会員特別価格は、セール商品の一般割引価格を会員には上乗せする施策。例えば、非会員は30円値引きの場合、会員は50円値引きといった販促を行っていた。

7月1日以降は、ファミペイを提示すると一般割引価格より割引価格が上乗せされた「ファミペイ会員特別価格」を適用する。

現在、基本的に一般割引価格に比べて3倍程度の会員特別価格を想定しているという。

5月31日には、ポイントカード型の「ファミマTカード」の店頭発効を中止しており、現在は、クレジットカード付の「ファミマTカード」の発行のみを行っている。

ファミマTカードは5月末現在、1610万人が利用している。ファミペイは2020年度内にアプリ1000万ダウンロードを目標としている。

植野大輔デジタル戦略部長は、「ファミマTカードの販促を見直すことで、ファミペイの利用促進をしたい。できるだけ早く、ファミマTカードの会員数に匹敵するファミペイの利用者を確保したい」と述べた。

今後も、クレジットカード付のファミマTカードは、ファミペイに搭載したFamiPay決済のチャージに利用することができる。

7月1日から31日は、2000円を上限にチャージで10%還元に加えて、ファミマTカード限定で、1000円を上限にチャージ金額の5%還元を実施し、既存会員のアプリへの以降を促している。

<ファミマTカードの会員特典変更の告知>
ファミマTカードの会員特典変更の告知
出典:ファミリーマートホームページ

7月30日に、火・土曜はクレジット払いで最大ポイント7倍となる「カードの日」を終了。

7月31日に、1カ月間の買い物金額に応じて翌月のポイントレートが上がり、ショッピングポイントがお得に貯まるサービス「ファミランク」、25歳以下の人がファミリーマートでの買い物の際にファミマTカード(クレジットカード)で支払うと、クレジットポイントが2倍貯まる「若者応援クレジットポイント2倍!」、毎週水曜日は女性会員に限りショッピングポイントを2倍にする「レディースデー」を終了する。

ポイントの考え方について、澤田貴司社長は、「ファミペイを導入することで、(顧客を)囲い込むことは考えていない。当社はオープン主義でやっていく。お客様の利便性を考えた場合、他社がキャンペーンをやっていれば、ファミリーマートでも使っていただくことで利便性を高めたい」と述べた。

11月からは、Tポイントに加えて、dポイント、楽天スーパーポイントにも対応し、それぞれのポイントが貯まり、使えるようになる。

利用できるポイントが増える利点について、植野大輔デジタル戦略部長は、「Tポイントはアナログ(リアル店舗)、dポイントはスマートフォン、楽天はEコマースといった異なるサービスを背景に持っている。それぞれ集まるデータが異なり、ファミペイの情報も付加することで、よりお客様のライフスタイルに寄り添った提案ができる」と語る。

オープン主義の考えの下、ファミリーマート店舗以外へのファミペイ導入も目指している。植野部長は、「ファミリーマート以外でもファミペイを展開する。特に、ユニーとドン・キホーテにも入れてもらいたい」と述べた。

QRコード決済事業の間で決済手数料0円キャンペーンが広がっているが、FamiPayの決済手数料について、植野部長は、「手数料については加盟店に過度の負担とならないような競争力のある設定としている。ファミリーマートはリアルな小売として3兆円のプレゼンスがあるため、手数料0円は考えていない」と説明した。

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