スタバ/中目黒の日本初「リザーブ ロースタリー」公開、バーも併設
2019年02月27日 17:35 / 店舗レポート
スターバックスは2月28日、東京・中目黒に「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」をオープンする。2月27日マスコミ向け内覧会を開催した。
「スターバックス リザーブ ロースタリー」は、プレミアムなコーヒー体験を提供する同社の中でも特別な店舗で、2014年12月シアトルに誕生して以来、2017年12月上海、2018年9月ミラノ、2018年12月NYにオープン。東京は5店目の進出となる。
新店舗は、目黒川沿いに位置し、有名な桜並木からインスパイアされたデザインを取り入れるなど、世界で人気を博しているロースタリーの独自性と、日本の感性を生かした店となっている。
工場を併設した店舗で、日本市場向けに年間68万㎏以上のコーヒーを焙煎する。約60㎏の豆袋を1日当たり約30個焙煎するロースター機能を持っている。
のめりこむようなコーヒー体験とコーヒーへの学びを深めることのできる1階のメインバー、2階は上海に続き2店目の導入となる紅茶、ハーブティーがそろう「ティバーナ バー」、3階に日本初上陸となるカクテルバー「アリビアーモ バー」、4階にはセミナースペース「AMUインスピレーション ラウンジ」からなる。
内覧会でスターバックス コーヒー カンパニーのケビン・ジョンソンCEOは、「日本は北米以外で初めて進出した国際的な市場であり、23年間お客様とのつながりを作ってきた。スターバックス リザーブ ロースタリーでは、プレミアムなコーヒー体験を提供する。マスターロースター、バリスタ、バーテンダーなど我々のパートナー(スタッフ)の職人技を楽しんでほしい」と述べた。
スターバックスコーヒージャパンの水口貴文CEOは、「スターバックスは1996年日本上陸以来、お客様とともに歩んできた。今では1日85万人の方が訪れる店となった。この店では、100点近いここでしか楽しめない特別なメニューをそろえた。今後、全国1400店にも展開する商品の開発にインスピレーションを与えるような特別のビバレッジを提供していく。突き抜けたコーヒー体験を提供するワンダーランドを楽しんでほしい」と話した。
店舗外観は日本を代表する建築家である隈研吾氏とのコラボレーション。隈氏は、「明るい色合いの杉を使った外壁、開放的なテラス席などを採用した。大人も子どもも楽しめる遊園地のような素晴らしい店舗」とコメントした。
店内は、スターバックスのチーフ デザイン オフィサーであるリズ・ミュラーが担当した。
「折り紙」をモチーフにした天井、キャスクには桜モチーフを使用するなど日本各地の職人の技と伝統技術を店内随所に使っている。
1階は、世界のロースタリーの中で最も背の高いキャスクを設置。
4階まで届く高さ約17メートルの淡く赤みを帯びた銅板のキャスクの表面には、職人が一枚一枚手作業で仕上げた桜の花びらが施されている。
ドリンクは、「バレルエイジド コールド ブリュー」(税別1200円)などのスターバックス リザーブ のコーヒーを用いた多彩なビバレッジがそろう。
「バレルエイジド コールド ブリュー」は、バーボンウイスキーの樽の中で熟成させたコーヒー豆をコールドブリューで抽出した。
コールドブリューコーヒーとウイスキーが一体となった甘い香りのぜいたくな一杯。
「メルローズ トーキョー」(1100円)は、スターバックス創業の地シアトルの通りの名前を付けたシグネチャーメニュー。
さっぱりしたコールドブリューコーヒーを、甘酸っぱいチェリーとほのかな苦みのチェリービターズフレーバーで仕上げた。
「アメリカーノクレマ」(800円)は、オレンジが香る温かいアメリカーノの上に、シナモンが効いたリッチで、クリーミーなフォームを載せた。
表面を横切る様に振りかけたデメラシュガーがアクセントとなっている。
食事メニューは、1980年代にロッコ・プリンチ氏がミラノでオープンしたイタリアンベーカリー「プリンチ」を日本初導入。
海外ではロースターリーとリザーブストアでも展開しているイタリアの伝統を大切に、素材と製法にこだわったクロワッサンのようなサクサクのペストリー「コルネッティ」(340円)、「フォカッチャ ピッツァ」(980円)などが楽しめる。
水口CEOは、「コルネッティは、イタリアでは一般的だが、日本ではあまり紹介されていないペストリー。ジャムやチョコなどが中に入っている。日本でもこの店だけで、出来立てが楽しめる」としている。
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