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コンフォートマーケット/「西馬込店」冷凍食品強化、NB商品比率高める

2020年05月08日 14:10 / 店舗レポート

セブン&アイ・ホールディングス傘下のフォーキャストは3月27日、東京都大田区に新業態の食品スーパーマーケット「コンフォートマーケット」の2号店「西馬込店」をオープンした。

コンフォートマーケットは、コンビニでもない、スーパーでもない、新しいフードショップを目指した業態で、1号店では、こだわりの商品を打ち出していた。

しかし、競合店やお客の声を踏まえて、商品構成の見直しを実施。西馬込店では、誰もが知っている売れ筋のナショナルブランド商品を増やした。

<お菓子売場>
お菓子売場

1号店の中延店では、大人のおつまみを意識したお菓子コーナーを酒類と一緒に展開する新しい試みをしていたが、西馬込店では、ナショナルブランドの品ぞろえを充実させ、こだわり商品を通常のお菓子売場に組み入れる棚割りに変更した。

<グロサリー売場>
グロサリー売場

グロサリー売場でもナショナルブランドを重視し、売れ筋商品のフェース数をしっかり確保する棚割りとした。コンフォートマーケットは、高級スーパーではなく、普段使いできるこれまでにないスーパーマーケットを目指していたが、既存のスーパーマーケットよりもシンプルな演出をしていたため、ちょっと敷居が高いといったお客の声もあったという。

<1階入口に果物を配置>
1階入口に果物を配置

1階入口には、既存のスーパーマーケットと同様に果物を配置することで季節感と華やかさを演出した。中延店は、惣菜売場を前面に打ち出したため、普通のスーパーマーケットの品ぞろえがあることを十分にアピールできるエントランスではなかった。

<全国お取り寄せアイス>
全国お取り寄せアイス

一方で、新業態として差別化を図るため、アイスクリームコーナーでは、「全国お取り寄せアイス」を展開。ナショナルブランドと併売することで、品ぞろえを豊富にした。

<スイーツコーナー>
スイーツコーナー

スイーツコーナーは、アウトパック商品を活用し、コンフォートマーケットでしか買えないオリジナル商品を打ち出した。

<ベーカリーコーナー>
ベーカリーコーナー

1階には、購買頻度が高いベーカリーコーナーを設置。冷凍生地を焼き上げるインストアベーカリーだが、プレミアム生食パンなど特徴ある商品を販売する。

また、ピザは店内で粉から生地を作り、18時間寝かせる製法を採用。500℃の高温で焼き上げるピザ窯を導入し、作り置きのほか、注文販売にも対応する。

<酒類を豊富に展開>
酒類を豊富に展開

2階の酒類コーナーでは、ビール・缶チューハイなどの購買頻度が高い商品から、ワイン・日本酒・ウイスキーといった購買頻度が低い商品までフルラインで750SKUを展開する。

<ワインも豊富に展開>
ワインも豊富に展開

1号店に引き続き、ワインの品ぞろえを豊富展開。手ごろな価格を意識し、500円以上、1000円以下、1000円以上、2000円以下の4つのプライスラインで展開する。

<デイリー商品売場>
デイリー商品売場

デイリー商品では、豆腐・納豆・漬物といった和日配商品の品ぞろえを拡充し、チーズ・生ハムといった洋日配に比率を下げた。和日配は高齢者のお客の支持も高いため、品ぞろえを強化したという。

<デイリー商品でも特売コーナーを設置>
デイリー商品でも特売コーナーを設置

中延店では、通常のスーパーマーケットが展開する平オープンケースによるデイリー商品の特売が弱かった反省を生かし、西馬込店では、デイリー商品の特売コーナーを2階入口に設置した。

<冷凍食品コーナー>
冷凍食品コーナー

冷凍食品は品ぞろえを強化しており、ナショナルブランド商品をしっかりとそろえたほか、おすすめメニューとして「ロコシキ」シリーズを提案する。

ロコシキは、生産農家や漁港、加工品メーカー、各種市場など独自のルートにより、一級品の仕入れから形やサイズの規格外品の仕入れまでコストメリットもあるのが特徴の冷凍食品。

医療の血液保存に使用される最新鋭の設備を使用し、独自に開発した冷凍技術で、食材の細胞を壊すことなく、食品酸化や硬化、味変化を極限まで抑制。作り立て高温の状態のまま真空パックできる「ホットパック技術」と細胞を壊さない「リキッドフリーズ技術」で、新鮮な状態で長期賞味保存を可能にしているという。

<オリジナルミールキットを訴求>
オリジナルミールキットを訴求

差別化商品として、オリジナルミールキット「Quick Pan(クイックパン)」シリーズを展開。牛プルコギセット1人前(税別288円)、2人前(498円)等を販売する。

豚みそ炒めセット、四川麻婆豆腐セット、10品目の八宝菜セット、韓国風牛肉と春雨セット、鶏のディアボラ風炒めセットなどをそろえた。

<精肉はプロセスセンター商品を活用>
精肉はプロセスセンター商品を活用

精肉部門は、一部の商品でプロセスセンターの商品を活用することで省力化を図った。アウトパック商品は、住商フーズの川崎塩浜プロセスセンターから供給している。

<鮮魚部門はオープンキッチンを採用>
鮮魚部門はオープンキッチンを採用

鮮魚部門は、オープンキッチンを採用した。中延店では、加工場の従業員が見えない売場づくりとしていたが、丸魚の調理・加工を頼むのが難しいといったお客に声に対応した。

精肉部門、鮮魚部門ともに、中延店の展開で加工した冷凍の味付け魚を展開し、時短調理のニーズにも対応している。

※本稿は3月27日の開店時の情報に基づいている。

■店舗概要
所在地:東京都大田区西馬込 2–21–3
交通:都営浅草線「西馬込駅」南口から徒歩1分
営業時間:平日10時~22時45分、土日祝日8時45分~22時
売場面積:550m2
延床面積:1457m2
駐車場:提携駐車場2カ所合計11台
駐輪場:36台(内 駐輪機26台)
従業員数:正社員7人、パート・アルバイト22人(8時間換算)
レジ台数:通常レジ5台、セルフレジ2台、キャッシュレス専用セルフレジ5台

■コンフォートマーケット
https://comfortmarket.jp/

■コンフォートマーケット/2号店「西馬込店」レイアウト変更、親しみやすさ強調
https://www.ryutsuu.biz/report/m050843.html

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