ハンズ/新宿の旗艦店を刷新、店舗の楽しさ・体験・新しい気付きを提供
2023年06月28日 19:42 / 店舗レポート
ハンズは6月29日、旗艦店「ハンズ新宿店」(東京都新宿区)をリニューアルオープンする。6月28日報道向け内覧会を開催した。
同社は2022年3月カインズにグループ入りし、同年10月新たなコーポレートロゴ、ブランドメッセージ「手でソウゾウしよう。手でワクワクしよう。」を発表した。
<DIY文化の共創の第一歩と高家会長>
左:ハンズ新宿店の後藤千夏店長、中央:高家正行会長、右:カインズ ハンズ新宿店の曽根佑司店長
6月28日報道向け内覧会で、高家正行会長は「ハンズは『手』を頭と心を拡張させるものと考え、手と頭、心がつながっていることを新宿店の各フロアで表現した。顧客に商品、接客、サービスで楽しさと新しい体験・気付きを提供する。新たなDIY文化の共創に向けたカインズ、ハンズの第一歩をスタートさせる」と意気込みを語った。
「ハンズ新宿店」はリニューアルに当たり、タカシマヤ タイムズスクエア2~8階に出店していた旧店舗から、8階は「カインズ ハンズ新宿店」に変更した。2~7階となった新「ハンズ新宿店」の店舗面積は約4132.23m2、商品は約11万SKUがそろう。
リニューアルで店舗面積・商品数は約10%少なくなっているが、商品の体験コーナー、テスター、ポップアップスペースを拡張した。商品はインテリアなど大型のものを減らし、ビューティー、雑貨、ペット、グリーンを強化した。
2階「ちょっと先の流行、驚き、出会いがココに。」「季節を楽しみながら暮らす。」、3階「なりたい自分になる。」 、4階「お気に入りに出会う、見つかる。」、5階「お気に入りに出会う、見つかる。」、6階「私らしく DIY。」、7階「ひと手間かける毎日。」をテーマに構成している。
ハンズ創業以来のこだわりの接客は、包丁マイスター、ラッピングコーディネーターなど各フロアに丁寧にコンサルティングできるスタッフが常駐している。
サービスでは、スーツケースやバッグ、傘などの修理に加え、2階でタオル・レザーグッズなどの名入れ、7階の最短即日渡しの包丁研ぎサービスを実施する。
6階の体験スペース「HANDS DO」は、「つくる」「まなぶ」「ためす」を実現できる常設体験ゾーン。レザーでポーチを作るイベントや金継ぎの方法を学ぶイベントなど毎日ワークショップを開催する。
高家会長は「HANDS DOでは、カインズとのコラボ企画も予定している。DIYエントリーユーザーが多いカインズ、ヘヴィユーザーの多いハンズのお互いの強みを生かし、新たなDIYコンテンツ開発も進めている」という。
■2階はハンズの目利き力・編集力を集結
2階は、「ちょっと先の流行、驚き、出会いがココに。」をテーマに、イベント・バッグ・財布・切り花・ラッピング・カード・レイングッズを品ぞろえしている。
ハンズ新宿店の後藤千夏店長は「2階はハンズの目利き力・編集力を集結させた。まだ触れたことのない世界のタッチポイントとなるような、半歩先のアイテムを取り扱う。リニューアル時にはBOTTO(没頭)をキーワードに、生活瞑想(めいそう)の関連アイテムを集めたコーナー、本格的なメディテーションポット体験など、五感をテーマにマインドフルネスになれる商品や体験を展開する」と説明した。
また、毎日を特別な記念日のように演出するカード・ラッピング・バルーンが豊富にそろう。
輸入カードを含むカードの取扱数は約2000種、バルーンは約250種となっている。
切り花コーナーも新設した。ブーケアレンジメントサービス(有料)も開始する。
■3階はヘルス&ビューティー、4階は文具を楽しく試せるコーナーも
3階はヘルス&ビューティーコーナーで、コスメのお試しコーナーを充実させた。若い世代を中心に支持を集めているアジアンコスメ、ハンズならではの気軽さで男性もテスターを使用しやすいコーナーも設けた。
新たに誕生したポップアップスペースは第1弾として、6月29日からは中国でZ世代に人気を誇る「PERFECT DIARY(パーフェクトダイアリー)」のコスメが登場する。
4階は、ステーショナリー・デザインのフロア。文具を試せるコーナーを新設した。コクヨとのコラボで、ARでノートなど文具の使い方、イメージ画像を楽しむデジタルとリアルを掛け合わせた販促も推進している。オフィス・学校のデジタル化で、文具に触れる機会が少なくなっている現状を踏まえ、生活者に楽しく文具を体験してもらえる工夫を凝らした。
コクヨが女子高生、女子大生マーケティング集団「Trend catch project(トレンドキャッチプロジェクト)」とコラボした商品の販売は、小売り店頭ではハンズ新宿店が初めてとなる。若い女性のリアルな声を反映したPC周辺用品を商品化しており、黒っぽいカラーになりがちなPCケース、タブレットケースをソフトなカラーで、かつ使いやすさも重視した商品がそろっている。
マスキングテープ、シールなどデコレーションアイテムも拡充した。若い女性やインバウンド顧客に人気のあるシールを店頭の目立つ位置に集めている。
インバウンド顧客に人気のあるキャラクターもののシール、若い女性に支持される韓国発のデザインシール、写真やイラストに沿ってひとつずつカットされたフレークシールなど、シールを通常店舗の約3倍そろえたという。
■5階は趣味、6階DIYコーナー、7階に暮らしのアイデア商品
5階は、バラエティー・トラベル・モバイル・ホビークラフト・グリーン・ペット商品が集結。定番のクラフト用品から、話題の電動モビリティー、推しのキャラクターやアイドルを模したぬいぐるみ、通称「推しぬい」の作成をサポートするコーナーなど思い切り趣味を突き詰められるコーナーまで幅広く展開する。
6階のDIYコーナーは、約1万種類の木材・素材・アクリル・ネジなどを用意した。
シューケアコーナーでは靴のお手入れ用品が約700品そろい、愛用品と長く付き合うメンテナンスをサポートする。
7階は、「ひと手間かける毎日。」を実現するキッチン・バス・トイレタリー・クリーン・ランドリー・寝具といったハウスウエアを取り扱う。
約300種類の包丁が並ぶ新設のコーナーは、インバウンド顧客に人気の関孫六といったこだわりの包丁から、カジュアルな商品までそろっている。
一杯のコーヒーを丁寧にいれたいこだわり派に向け、コーヒーミルお試しコーナーを拡充。コーヒー豆を1袋(100円)で販売しており、売り場のコーヒーミルを使い、試しに豆をひくこともできる。コーヒーミルは手動、電動約50種類から選べる。
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<DIYのための加工も可能>
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<靴のケア用品も充実>
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<ペット用品強化>
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<グリーンを拡充>
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<話題の電動モビリティ>
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<紙とペンの相性も試せる>
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<コクヨとのコラボコーナー>
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<フレークシール>
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<アジアンコスメ>
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<バルーンコーナー>
■ハンズ新宿店
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24番2号 タカシマヤ タイムズスクエア2~8階
営業時間:10時~21時
店舗面積:約4132.23m2
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