ダイエー横浜西口店跡/イオンフードスタイルがオープン、レジなし無人店も
2023年10月26日 15:28 / 店舗レポート
ダイエーは10月27日、「イオンフードスタイル横浜西口店」(横浜市西区)をオープンする。10月26日、併設するレジなし無人決済店舗「CATCH&GO」を報道陣に公開した。
「イオンフードスタイル横浜西口店」は、2019年2月に営業終了した「ダイエー横浜西口店」の跡地にオープンする商業施設「CeeU Yokohama(スィーユーヨコハマ)」(イオンモール運営)の核店舗として、4年ぶりに再出店するもの。
出店エリアはJR線、京急線、東急東横線、相鉄線、横浜市営地下鉄、みなとみらい線が乗り入れする「横浜駅」から徒歩5分となっている。周辺1km圏内には、20~40代を中心とした約4万7000人の居住人口がいるという。
オフィスワーカー、来街者が多く、1日あたり約2万人が通行するパルナード通りに面している。
<最短10秒で買い物できる>
レジなし無人決済店舗(約49.59m2)は、通勤途中、ランチタイムなど、特にタイムパフォーマンスが求められるシーンを想定し設置。NTTデータのデジタル店舗ブランド「CATCH&GO」初の路面店としてオープンする。
利用者は、専用アプリをあらかじめダウンロード、アプリに表示されるQRコードを入店ゲートにかざし、入店する。店舗の上部のカメラと商品棚の重量センサーによって、顧客がどの商品を手に取ったかを認識するため、欲しい商品を手に取って退店するだけで買い物できる。
アプリで会員・クレジットカード情報をひもづけているため、従来のセルフレジ型の無人店舗と異なり、レジに並んで商品バーコードをスキャンしたり、財布から現金やカードを出したりする必要がない。
山内洋 リテールビジネス改革本部 ICT企画部長は「お客様に新しい買い物体験を提供するため、CATCH&GOを導入する。通勤・通学で通りかかる生活者に、入店時にアプリをかざすだけで、タイムパフォーマンスよく、しかもスーパーマーケットと同じ値段で買い物できるウォークスルーショッピングを提供する。横浜駅西口という多くの通行量がある立地に期待し、1日に1000人の来店を目標に設定した」と説明している。
今後の計画について「まずは、最短10秒で買い物できる、CATCH&GOの利便性を実感してもらい、どれだけの客数を実現できるか検証する。集まったデータをもとに、将来的に駅近立地などタイパが重視される他店舗への展開を考えたい」と話した。
今回、カメラは35台設置した。
なお、決済のシステム上の速度などを保つため、店内で買い物できるのは1度に12人までと制限している。
さらに、AIを用いて、カメラや重量センサーなどの情報から、顧客の属性、売場動線、商品接触状況といった店舗内行動を分析できるため、店舗マーケティングへの活用も検討していく。
店内には、飲料、菓子、弁当、おにぎり、サンドイッチ、生活用品など約400品目がそろう。
価格はイオンフードスタイル横浜西口店内の商品と同じ。スタッフがピークタイム後など定期的に商品を補充する。
2021年からNTTデータ社内で両社が共同運営している実証店舗では、1日約800人が利用している。ピーク時間帯は1時間で200件以上の取引があり、社員に好評だという。
■イオンフードスタイル横浜西口店
所在地:神奈川県横浜市西区南幸2-16-1 CeeU Yokohama1階
売り場面積:約1499.17m2(うち「CATCH&GO」約49.59m2、テナント約36.36m2)
営業時間:7時~23時(CATCH&GOも同じ)
オープン日時:10月27日9時
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