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コンビニ/4月はセブンのみ増収、ローソン、ファミマは前年割れ

2018年05月10日 17:00 / 月次

コンビニエンスストア各社が発表した4月の営業実績によると、既存店売上高はセブン-イレブン前年同月比1.6%増、ファミリーマート0.1%減、ローソン2.0%減、ミニストップ1.4%減となった。

客数は、セブン-イレブン0.3%減、ファミリーマート1.2%減、ローソン1.2%減、ミニストップ2.2%減だった。

客単価は、セブン-イレブン1.9%増、ファミリーマート1.1%増、ローソン0.8%減、ミニストップ0.8%増となった。

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■セブン-イレブン(2018年2月期:チェーン全店売上高4兆6780億8300万円)
既存店売上高は、前年同月比1.6%増、客数0.3%減、客単価1.9%増。

チェーン全店売上高は5.1%増、店舗数は2万337店。

客数は、先月は2017年7月以降、9カ月ぶりに前年並みとなったが、再び減少に転じた。

客単価は、2015年4月以降、37カ月連続の増加となった。

■ファミリーマート(2018年2月期:チェーン全店売上高3兆160億6400万円)
既存店日商0.1%減、客数1.2%減、客単価1.1%増。全店売上高(ファミリーマート・サークルK・サンクス合計)1.2%減。

ファミリーマート(プロパー)の国内店舗数は、出店32店、ブランド転換128店、閉店67店で、純増は93店、月末店舗数は1万5047店だった。

4月は食感にこだわって刷新した調理麺のほか、惣菜シリーズ「お母さん食堂」、重点強化カテゴリーとして売場をテコ入れしたデザートなどが好調に推移した。

そのほか、新商品を中心に拡販に取り組んだ飲料、アイスクリームなども前年を上回り、既存店日商伸び率は前年並みとなった。

タバコは前年並み、カード・チケットは0.5%程度の押し上げ影響があった。ブランド転換は、4月の128店を加え累計で3820店となった。

ファストフードは、「ファミポテ」(158円)の全面刷新を実施。ホクホクとした食感が特長のカナダ産のじゃがいもを使用したほか、従来商品に比べ約1.5倍に増量した食べごたえが支持を集めた。

調理麺は、コシのある太麺の食感と、北海道産真昆布を使用した出汁にこだわり刷新した「冷しぶっかけうどん」(380円)等の冷しうどんが貢献し、調理麺全体でも前年を上回った。

惣菜は、夕夜間を対象とした割引企画「夜割」が寄与したほか、国産かつお節と北海道産日高こんぶから煮出した出汁で仕立てた「ひじき煮」(158円)を始め「お母さん食堂」が牽引し、前年を上回った。

デザートは、圧倒的なクリームのおいしさとシュー皮のさっくり食感を実現した「クリームたっぷり!濃厚カスタードシュー」(120円)を発売。デザート12アイテムを対象とした割引企画を合わせて実施したことも奏功し、前年比プラスとなった。

■ローソン(2018年2月期:チェーン全店売上高2兆2836億2100万円)
既存店売上高2.0%減、客数1.2%減(799人)、客単価0.8%減(653円)で、平均日販は52万1000円。全店売上高は5.0%増の2065億3700万円。

4月末時点のローソングループ国内総店舗数は、出店102店、閉店24店、純増76店で1万4159店。うちナチュラルローソンが141店、ローソンストア100が803店。

ローソンストア100は、既存店売上高1.3%減、客数1.8%減、客単価0.5%増となった。1店を出店、2店を閉店した。

米飯カテゴリーは、4月に「おにぎり屋」ブランドを一新し、より製法や具材にこだわったおにぎりを発売したことなどにより、売上は前年を大きく上回った。

調理麺カテゴリーは、例年に比べて暑い日が続いたことから、冷し麺の売上が大幅に増加したほか、「もっと!野菜」シリーズの調理麺が引き続き好評だったことなどにより、売上は前年を大きく超えた。

デザートカテゴリーの売上は、GODIVA社との共同開発商品の第6弾となるショコラスイーツ2商品の「ショコラパフェ」と「ショコラマカロン」が人気を集めたことなどから、好調だった。

アイスクリームカテゴリーの売上は、気温の上昇により急伸長し、前年を大きく超えた。ソフトドリンクカテゴリーの売上も伸長した。

日配食品や冷凍食品の売上は、主に生活全般のニーズに対応する品揃えを継続的に強化していることにより、前年を大きく上回った。

加熱式たばこを含むたばこの売上は、ほぼ前年並みとなった。

■ミニストップ(2018年2月期:チェーン全店売上高3414億3500万円)
既存店1店1日当たり売上高は1.4%減の41万4000円、客数2.2%減(754人)、客単価0.8%増(548円)。全店1店1日当たり売上高は1.4%減の41万1000円。

出店7店、閉店5店、期末店舗数は2257店(内れこっず4店、cisca4店)。

CVS部門では、サラダ感覚で食べられる和惣菜などを中心とした冷製惣菜の品揃え、売場の拡充をおこなった結果、サラダは前年を上回る結果となった。

手巻おにぎりの「具材」「海苔」「ご飯」を大幅刷新、値引きセールを実施したことにより、おにぎりの売上は前年を上回った。

他にもアイスクリーム、冷凍食品などの分類が好調に推移した。一方で、たばこ、雑誌・新聞などが前年を下回ったことで、CVS部門全体では前年を下回った。

FF部門では、ゴールデンウィーク前半にソフトクリーム50円引きセールを実施し、好評だった。チキン類が前月に引き続き好調に推移し、ファストフードは前年を上回った。

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