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カジュアル衣料/8月の既存店マックハウスのみ減、ユニクロなど4社増

2018年09月20日 17:00 / 月次

カジュアル衣料5社の8月度の営業概況によると、既存店売上高は、ユニクロ(ファーストリテイリング)8.8%増、ユナイテッドアローズが8.1%増、ライトオン1.1%増、ジーンズメイトは0.3%増と4社が増収だった。

一方、マックハウス9.2%減とマイナスとなった。

<ジーンズメイト店舗イメージ>
ジーンズメイト

■ファーストリテイリング(2017年8月期:売上高1兆8619億円)
既存店売上高8.8%増、客数3.7%増、客単価4.9%増。

直営店(ダイレクト販売除く)売上高7.4%増、客数2.4%増、客単価4.8%増。

直営店売上高9.1%増、客数4.1%増、客単価4.8%増。

出店0、退店4。直営店784店。

8月は、気温が高く推移したことにより、夏物商品が全般的に好調な販売となり、既存店売上高は増収となった。

7月上旬に発生した「平成30年7月豪雨」により約80店舗が被災し、一時営業を停止した。被災した既存店のうち、1週間以上営業できなかった1店舗を、既存店から除外して算出している。

■ユナイテッドアローズ(2018年3月期:売上高1544億円)
小売既存店売上8.1%増、ネット通販既存店売上22.6%増、小売既存店客数9.6%増、小売既存店客単価1.4%減。

小売全店売上4.4%増、ネット通販全店売上8.3%増、小売全店客数5.5%増、小売全店客単価1.1%減。

8月は猛暑の継続に伴って夏物商品の最終消化が進み、セール販売が好調だった。秋冬商品では、今から着られるシャツ、カットなどの中軽衣料の動きが目立っている。

8月は前年同月に比べて休日が1日少なく、小売+ネット通販既存店売上高前期比に対して‐1.5%程度の影響があったと推測している。

子会社のCHROME HEARTS JPのビジネスユニット売上高前期比は5.6%減、コーエンの全社売上高前期比は9.7%増。

メンズ商品は、半袖シャツ、半袖カット、スニーカー、バッグなどが好調だった。

ウィメンズ商品は、半袖シャツ、スカート、ワンピース、スニーカーが人気。

■ライトオン(20日締、2017年8月期:売上高800億円)
既存店売上1.1%増、客数15.3%減、客単価19.4%増。

全社売上2.1%減、客数17.5%減、客単価18.7%増。

出店0店、退店9、8月度末店舗495店。

8月度は、お盆商戦において夏物商品の販売が好調に推移。

メンズ・レディースともにナショナルブランドのTシャツ、和紙デニムの販売が好調だった。

■マックハウス(2018年2月期:売上高308億円)
既存店売上9.2%減、客数4.5%減、客単価4.9%減。

全店売上9.6%減、客数3.0%減、客単価6.8%減。

出店0、退店1で計413店舗。

8月も前月に引き続き猛烈な暑さとなり、台風が多発したほか、各地で大雨に見舞われ、客足が鈍った。

さらに、夏物処分の比率が高くなり、客単価を伸ばせなかった。

お盆商戦は前年並みに推移したものの、月を通しては厳しい販売となった。

商品動向は、Tシャツ、ポロシャツ、リネン混シャツ、ステテコ、クロップドパンツなどが売れ筋だった。

■ジーンズメイト(20日締、2018年3月期97億円)
既存店売上0.3%増、客数4.1%減、客単価4.7%増。

全店売上0.3%減、客数2.8%減、客単価2.6%増。

8月度末店舗数74店。

台風の影響もあり夏物は苦戦した一方で、秋物に関してはインバウンド需要も高いNBブランドのスウェットや雑貨類の品揃えを拡充した事が奏功した。

レディース部門でスカートやワンピースが堅調に推移したことにより、既存店は前年実績を上回った。前期8月度から13か月連続で前年実績を上回っている。

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