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カジュアル衣料/防寒具苦戦で10月既存店ユニクロ4.8%減、しまむら9.5%減

2021年11月15日 14:00 / 月次

カジュアル衣料4社の10月度の営業概況によると、既存店売上はユニクロ(ファーストリテイリング)4.8%減、しまむら9.5%減、西松屋12.8%減、ハニーズ3.1%減となった。

■ファーストリテイリング(2020年8月期:売上高2兆88億円)
既存店(733店)+Eコマースの売上高は4.8%減、客数4.5%減、客単価0.3%減。

直営店(782店)+Eコマースの売上高は5.2%減、客数5.2%減、客単価0.1%増。

出店5、退店は2だった。

10月は、月の前半は気温が高く、販売に苦戦した一方で、後半は気温の低下に伴い、防寒アウター、インナーの販売が好調で、既存店売上高は若干の減収となっている。

新型コロナウイルス感染症の影響により、10月末の臨時休業店舗は4店舗、時短営業は34店舗だった。これらの臨時休業、営業時間短縮した店舗は既存店、直営店から除外せず算出している。

■しまむら(2021年2月期:売上高5426億円)
既存店売上(ファッションセンターしまむらのみ)9.5%減、客数5.3%減、客単価4.7%減。

全店売上9.8%減。出店0、退店2で10月末店舗数1424店。

10月度は昨年よりも気温が大幅に高く推移したことで、トレーナー、ジャケットなどのアウター衣料と肌着、毛布などの実用商品において冬物の売上が昨年を下回った。

一方で、ニット、ブーツなどの婦人のトレンド商品はインフルエンサー企画を中心に高い気温の中でも売上を伸ばし、新規に品ぞろえした美容雑貨は売場とチラシでの打ち出しが奏功して売れ筋商品となっている。

10月度の既存店売上高は、2019年度対比で9.1%増。

■西松屋チェーン(20日締、2021年2月期:売上高1594億円)
既存店売上高12.8%減、客数8.5%減、客単価4.6%減。

全店売上11.0%減、客数6.9%減、客単価4.4%減。

出店1、退店1で、10月度末の店舗数は1018店舗。

10月度は、気温の高い日が続き、秋冬物衣料の売上高は前年を下回って推移した。月度末近くになって気温が低下したことで、秋冬物衣料の売上高が大きく伸びたが、それまでの落ち込みをカバーできなかったという。

■ハニーズ(2020年5月期:売上高425億円)
既存店売上高3.1%減、客数8.8%減、客単価6.3%増。

直営店売上高3.1%減、客数8.8%減、客単価6.3%増。

出店0、退店0、10月末店舗数867店。

10月度は、中旬以降気温が低下し、秋冬物の動きが好調だったが、前半は気温の高い日が多く、秋物の動きが鈍かったため、既存店売上は前年を下回った。商品としては、カットソー、ニット、ジャケットが売れ筋となっている。

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